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本屋が…ない!山村留学中の高校生は過疎化地域で受けた衝撃をどう伝えた?

出展:

カタリバ インタビュー 高校生 地方創生

突然ですが、みなさんの住む地域に図書館や本屋はありますか?

どこにでもありそうな、本との出会いの場。しかし実は、本を手にするのも一苦労な地域が日本にはあります。

親元を離れ山村留学中のなつさんも、そんな本との接点がない地域で生活するひとり。たくさんの本と触れあえていた場所から、本との出会いが貴重になっている地域に行ったからこそ気づけた課題を、プレゼンコース<ベーシック編>で発表してくれました。

高校生 カタリバ

なつさんプロフィール

    • 高校2年生
    • 親元を離れ山村留学中
    • 興味のあることは自己肯定感の高め方、趣味は演劇
    • プレゼンのテーマは「過疎化地域の人に本を身近に感じてもらうために必要なこと」

 

本との出会いが……ない!

高校生 プレゼン スライド

▲なつさん制作のプレゼン用スライド

 

―― なつさんはプレゼンコースで、「過疎化地域の人に本を身近に感じてもらうために必要なこと」をテーマにしたとうかがっています。なぜこのテーマにしたのでしょうか?

 

カタリバ 高校生 インタビュー 利用者の声私は今、親元を離れて山村留学をしています。その地域には、図書館や本屋がないんです。一番近い本屋で公共交通機関を使って片道2時間。唯一本が置かれている公共施設もあるのですが、利用者を見かけることはあまりありません。この状況を見て「本を通して得られる体験がこの町の子どもたちにはないのでは」と思ったんです。だから、過疎化地域に住む人々に移動販売などで本との接点を作る必要があるのではないかと、このテーマで問題提起をしました。

高校生 プレゼン スライド

▲なつさん制作のプレゼン用スライド

 

―― 読書を通して得られる体験ってどんなことですか?

 

カタリバ 高校生 インタビュー 利用者の声私は幼い頃に、両親からたくさんの本を読み聞かせをしてもらいました。そして自分自身でも数多くの本を読んできました。たくさんの読書を通して私は、本が知識だけでなく人に芽生える感情や自分以外の人の人生を体験する機会をくれるものだということを実感しています。本は考え方や想像力の幅を広げるいいきっかけになるんです。私は本を通して得られるこれらの体験が楽しかったのですが、そもそも身の回りに本がなければこういう体験があることにも気づけません。だからこそ、小さな頃から気軽に本に触れられる場所が必要だと考えています。

高校生 プレゼン スライド

▲なつさん制作のプレゼン用スライド

 

―― 図書館も本屋もほぼない地域に住んでいる周りの同世代は、実際に本を読まないのでしょうか?

 

カタリバ 高校生 インタビュー 利用者の声学校の同級生を見ていても、本を読む子が本当に少ないと感じています。そして国語が苦手という人も結構多いです。本との接点の少なさは、国語に対する苦手意識にも繋がっている気がしています。

「言いたいの、そこじゃない……」どんな人にも伝わるプレゼンを探すために

―― 今回は本に触れることの重要性を投げかけるためにプレゼンコースに参加したのでしょうか?

 

カタリバ 高校生 インタビュー 利用者の声このテーマを伝えたいという気持ちはありましたが、そのためというより、まずは自分の伝える力を磨きたかったのが大きいですね。

▲なつさんの高校では探究学習が盛ん!

 

カタリバ 高校生 インタビュー 利用者の声私が今通っている学校は探究学習が盛んな高校で、発表の機会が多いんです。発表をするたびに「もっとうまくできたら……」と反省点が出てくるのですが、どうすれば改善できるのか正解がわかりませんでした。だから今回伝える力を改善するためにプレゼンコースに参加しました。

 

―― どんな反省点を改善したいと思っていたのでしょうか?

 

カタリバ 高校生 インタビュー 利用者の声自分の中にある課題や問いかけたいことを「興味のない人」にも伝えるにはどうしたらいいか、明らかにできたらいいなと思っていました。というのも私はプレゼンを「自分の意見を伝える場」だと思っていたんです。でも実際は、共通の関心を持つ人にしか伝わらないという結果になっていて。だから「どんな人にも伝わる方法」を探していました。

 

―― 実際に改善策は見つかりましたか?

 

カタリバ 高校生 インタビュー 利用者の声「自分以外は全員他人」と認識したうえで、そこにいる人たちの意見や質問を想定したプレゼンをすることが大切だと学べました。この感覚って、意外と忘れがちというか。これくらい分かってくれるだろうみたいな他の人への甘えが、気づかないうちに自分の中にあると思うんですよね。これをあらためて気づかせてもらえたのは大きかったと思います。

カタリバ 高校生 地方創生 

▲インタビュー中のなつさん

 

カタリバ 高校生 インタビュー 利用者の声また普段学校などでプレゼンをしていると、「そこツッコむ~!?」と思うところに質問が飛んでくることがありました(笑)。「言いたいのはそこじゃない……」と思う体験もしてきたからこそ、プレゼンコースで伝えたいメッセージをその場にいる人に届けるために必要なことが学べたのはありがたかったです。

さらにメッセージの受け取り手として、あいづちを取る時はちょっと大げさにリアクションを取るなど、プレゼンする人が話しやすくなる状態を作ることの大切さも教わりました。プレゼンする人になにかアドバイスをする時は、肯定的にとらえたうえで言葉にすることも学べたので、友達の相談への乗り方にも活かせそうだと思っています。

「伝わった」という喜びが、次なる一歩に

―― 「過疎化地域に住む人々に移動販売などで本との接点を作る必要があるのではないか」というメッセージを伝えることはできましたか?

 

カタリバ 高校生 インタビュー 利用者の声伝えられたと思っています。なにより自分が思っていたことを言葉にできたこの経験が、このテーマをさらに深めていくための一歩にもなったんです。実は今、個人で図書館を開いた人に話を伺いながら、私自身も本を使ったコミュニティづくりに向かって動き始めています。

この一歩を踏み出すまでは、過疎化地域に本との接点を作ることが本当に必要なのか、難しいのではないかという気持ちも正直ありました。ただコースに一緒に参加したメンバーからプレゼンにコメントをもらって、実現可能なのではないかと思えたんです。この自分が思っていることは、どこかで誰かも感じている」と思える体験が、さらに自分にできることは何かを考え、動くきっかけにもなっています。

 

―― なつさんの新たな一歩を踏み出すお手伝いができたのなら、カタリバオンライン for Teensもうれしい限りです!

 

カタリバ 高校生 インタビュー 利用者の声「自分の発表をよくしたい」という同世代と交流できるプレゼンコースは、全人類におすすめしたいなと思ったくらい純粋に楽しい時間でした。

 

―― 全人類とは大きく出ましたね!

 

カタリバ 高校生 インタビュー 利用者の声私はこのコースに参加して「プレゼンって日常だよな」と思ったんです。プレゼンは発表のための手段と捉えられていると思うんですが、「相手の立場に立って伝える」って友達との普段の会話にも当てはまると思うんです。だからこそ学校でプレゼンに悩んでいる人はもちろん、対人関係に悩んでいる人にも得られるものがきっとあると思います。

 


 

なつさんが『プレゼンって日常だよな』と思ったプレゼンコースベーシック編は毎月開催中!ぜひご参加ください。