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【添削例公開】TCPライティングコース、ライターコメントをのぞいてみよう

出展:

ライティングコース 添削

中高生のクリエイティブ、アウトプット活動を応援する「Teens Creative Program(以下、TCP)」のライティングコースでは、3回目の日程で参加者同士が互いの文章にコメントを語り合う時間が設けられています。なかでもライターからのコメントには、「想像以上にしっかりと添削されていた」「ちょっと衝撃だった」という中高生からのリアクションが届きます。

そのコメント・添削は、一体どれくらいのものなのでしょうか……。実際に講師のクリスさんに「添削時に意識していること」を聞いてみました。

※記事内で紹介している文章および添削内容は、過去の受講生のものではなくイメージです。

 

「読み手に分かりやすく伝わるかどうか」。そのための添削

ライティングコースでは添削の際に、「書き手の言いたいこと」が「この文章を届けたかった相手」に届くのかを意識して読み、コメントを残すようにしています。

なぜこの添削を意識しているのか。それはライティングコースの目標にあります。その目標とは、「読み手に伝わる文章」を書くこと。そのため文章を書きあげる前に、受講生の皆さんは準備をして臨んでいます。

この準備は、構成と呼ばれるもの。文章を通して「何を」「誰に」伝えたくて「どうなってもらいたいのか」を考えます。そしてそのねらいを達成するために、文章の流れを決めていくのです。

 

  • 何を伝えたい?⇒「料理初心者はレシピの手順通りに作るのが、上達への近道」
  • 誰に伝えたい?⇒「最近料理に興味を持ち始めた人」
  • どうなってもらいたい?⇒「まずはアレンジをせずに、具材の分量や調理の手順を守って料理を作る」

たとえばこんな下準備をした文章があったとします。この下準備に基づいて文章を書いていきます。

上の構成をもとに書いたものが、以下の文章(一部)です。※結構長いので読み飛ばしても大丈夫です。

 

私は料理が好きです。これまでにいろんな料理を作ってきました。しかし料理を始めたばかりの頃は、なかなか上達しませんでした。なぜなら、レシピ通りに作らず「これ入れたらおいしくなりそう」とアレンジを加えていたからです。アレンジをすると他の具材とのバランスが崩れ、味の調整が難しくなります。また、切り方を無視したら、具材への味のしみこみ方が変わってしまうのです。

まさかそんなこととは知らず、「アレンジできたほうがカッコいい」と思っていた私は、なぜ自分が上達できないのかを理解できずにいました。そんな私にアドバイスをくれたのが、家庭科の先生でした。調理実習ですらもレシピ通りに作ろうとしなかった私に先生は、「レシピは一番おいしく作るための計算表なんだよ」と教えてくれたのです。その時からレシピ通りに作ることを意識したことで、料理の腕前がぐんとあがりました。

だから今回は「レシピ通りにつくること」が生み出すおいしさについて書いていきます。

料理番組で、料理研究家や芸能人がササッと料理をしている姿はカッコいいですよね。しかもそれがレシピを見ずにスマートにつくっているように見えるのだからなおさらです。しかしそう見えているだけで、この人たちはレシピに忠実に調理をしています。

たとえば「隠し味だから」と入っていない調味料を加えると、味が変わるなんてことは想像できるはずです。にもかかわらず、そういう「できる」人たちに感化されてしまう料理初心者は案外多いのではないでしょうか。

この文章でも言いたいことは伝わってきたかと思います。しかしこの文章で伝えたいことが、「だいぶ読み進めなければ読み取れない」ところに課題を感じました。

また「具材を加えたり切り方を無視したアレンジ」について書いた部分は冒頭で書かず、後に続く章で「アレンジをすると料理がまずくなる理由」をまとめて書いたほうがいいとも思います。「読み始めてから主張までの距離が短くなる」のに加え、おすすめできないアレンジの具体例は一か所にまとめたほうが情報が整理されるからです。

詳しくはライティングコースに参加した人のみにお伝えしますが、「主張から書くこと」は読み手からするととても大切なポイントです。なぜなら人は、まずは結論を欲する心理を持っているからです。このように「読み手の心理に立って書けているか」を、私はしっかりと見るようにしています。

これまでは講師流例文もあった。しかしやめます

これらの気になったポイントに対して私はこれまで、「クリスならこう書く」という例文も一緒にコメントをつけてきました。しかし12月期からはその添削の方法を少し変えようと思っています。

 

文章添削

▲クリスならこうする例文のコメント

 

そもそも例文についても「参考にするもしないもその人の自由」としています。しかしその例文が、書くことが好きになりたい、得意になりたい人の「アイデア」を止めていたかもしれないと気づいたのです。

そのためこれからは、受講生の皆さんが一生懸命書いてくれた文章に対して感じた疑問や私なりの意見はコメントしつつも、例文(答えとなる一例)は残さないようにします。

他人の文章に「どうして?」を持つことも、文章力アップの大きな一歩

ライティングコースの添削はきっと、これまで経験したことがないくらいのアドバイスが入ることになると思います。しかし添削は決して「悪」ではありません。それだけまだまだ文章が良くなる、より届けたい相手に伝わるものになる可能性を秘めているという証拠なのです。だからこそライティングコースでは、講師でライターのクリスだけでなく受講生同士でコメントし合うことを大切にしています。

自分以外の人の文章にアドバイスをすることにちょっと抵抗感を覚える人もいるでしょう。しかしいいところだけでなく「ここをもっと知りたい」「どうしてこう言えるの?」という疑問が、その人の文章をより良くするためのサポートになることもおおいにあります。

書くて、読んで、自分もいち添削者になる——。この経験はきっと、皆さんの文章力アップの大きな力になってくれるはずです。他の人の視点も入れながら自分の文章が磨かれていく体験をしてみませんか?

 

ライティングコース12月期で一緒に学びませんか?

現在ライティングコースは12月2日(木)スタートの12月期メンバーを募集中です。また一度参加した修了生の参加も大歓迎です。自分の書く力の成長を実感してみませんか?

ライティングコース(12月期)

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