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地元から飛び出した先に何があるんだろう?/”問い”を育む 高校生たちの物語 #31

 

「”問い”を育む 高校生たちの物語。」は、カタリバオンライン for Teensで出会った全国の高校生の「未来」と「探究」を応援するインタビュー企画。

日常の小さな疑問や違和感、純粋な好奇心や”好き”から、迷いながら一歩ずつ「マイストーリー」を歩む高校生を紹介します。

ほのかさんプロフィール

高校1年、愛媛県在住。N/S高新聞委員会に所属し、学内で活動している人の記事の企画・執筆に取り組む。SNSから記事を発信することで認知されることにやりがいを感じている。趣味は読書と散歩。

 

将来も語り合えるようなコミュニティを作りたい。

 

Q:今取り組んでいる探究活動/マイプロジェクトについて教えてください

高校在学中に2つの学生コミュニティをつくるのが目標です。1つ目はSDGsに興味のある学校内の生徒を集めること。2つ目は課外活動に興味のある生徒や大人を集めることです。将来繋がりのあるコミュニティをつくりたいと考えています。

未来について想像するのが楽しいんです。発想・アイデアを伝えた時にプラスの意見をもらえたり「いいね」と言われると安心します。チームで動く上で難しいと感じるのは、メンバーが忙しすぎて日程が合わない点です。同じペースで進められないことがあります。工夫していることは、2か月に1回、継続確認フォームを取りながら意思疎通を図っています。今後生じてきそうなのは、熱量の差。ネットで直接会えないからこそ、どんな状態かが分からない。想いが伝わりにくいのがネックですね。

現在行っている活動は、山に登ろうという準備段階です。「コミュニティを作ろう」と決めてから、仲間に呼びかけたところ集まってくれているのでとても楽しいです。また、否定されない環境がすごく好きです。

 

Q:上記の取り組みを始めたきっかけは何ですか

この取り組みを始めたきっかけは、学校の影響が大きいです。2万人の学生がいる中で、様々な目的の学生がいるからこそ、テーマを分けてコミュニティを作りたいと考えるようになりました。私が目指すコミュニティは、大人になっても関われるような関係性を育むことです。学生時代に出会ったメンバーが、将来「こんなことあったね〜」という深い関係性が欲しいです。

ある日、同好会の繋がりで高校生が運営するGRAFという食品ロスに関して活動している一般社団法人に招待されました。そこで自分の意見を発信した時に、「自分の発想力は役に立つ・発信していい」と確信しました。GRAFには意識高い系が集まっているんだろうと思ったけど、やっぱり高校生でした。私が抱えている悩みに近いテーマの小説を読むところや、悩みも高校生ならではのもの。みんなすごそうだけど、意外と似ていると思いました。そこから、「じゃあ自分もなれるかもしれない」に変化しました。

 

地元から一歩踏み出し、新たな世界に出会えた。

 

Q:探究活動/マイプロジェクトを通じて、どんな学びや変化がありましたか

自分の長所である発想力をうまく使えるようになりました。

発想力は、私にとって扱いの難しいものでもあり、トラウマがあります。しかし、困難があっても乗り越えられてきたのは発想力のおかげです。無限に使えるスキルだと思っています。

転機は、マイプロかもしれません。生徒主体で発想したことを周りを気にせずに進められ、発表の場で褒めてくれるのが嬉しかったです。

そして、校内の同好会や新聞委員会では、入部当初、他の人の意見を聞いている側でしたが、意見を聞いていると「こうした方がいいのにな」と、ちょっとずつ思いついたことを発言できるようになりました。次第に我慢ができなくなったんです(笑)自分の発想力を出しても良い環境のお陰で自信がつきました。

 

Q:これからどんなことにチャレンジしていきたいですか

今、自分にあるのは発想力と行動力です。学外の活動にも参加して他の世代、自分の現状とは違う人とも話をして視野を広げていきたいです。中学時代、家にこもって自分を抑え込んでいた時は、自分の世界は地元だけでした。今はSNSやインターネットを使い始めて自分の中の世界の壁が崩れました。高校入学からこの半年間で怒涛のように動けるようになり、今は毎日が楽しい!

「夢中になったら時間を忘れる」という状態ってあるのか?と思ったけれど、今は毎日楽しくて仕方がありません。周りから見るとパソコンをいじっているだけかもしれないけれど、ネット上で出会った人たちとの繋がりは本物だと思っています。

次のステップとして、実際に企画している段階から実現可能なものかどうかもっと考えられるようになりたいです。

 

全国の同世代と学ぶことで視野が広がった

 

Q:今回カタリバオンライン for Teensに参加した理由を教えてください

マイプロからの紹介です。あと、同じ高校でTeensに参加している「かなぽん」から聞いて面白そうだと思いました。その頃には自分の発想力がどんな場面でも生かせることが分かっていたので自信を持って参加しました。応募がすごく簡単だったので気楽に申込ができました。ファシリテーションは、現在作っているコミュニティのMTGで困っていたため、場づくりを学ぶために参加しました。イベント企画は新聞委員会やマイプロで役立てられそうだと感じました。次は、企画書から立ち上げていく力を身につけたいと思っています。

 

Q:カタリバオンライン for Teensに参加してどうでしたか

学校内でも同じようなプログラムがあったけれど、境遇が似ている人が多いためTeensは新鮮でした。地域も違う。学校も違う。私が知っている学校は地元の中学とN/S高のみ。私が知らない色んな高校があると知りました。また、自分の活動で使えるスキルが学べました。そして、Teens自体が自分がつくりたいイベントと似ているため、企画や運営面でも活かせそうなところがありました。例えばリマインドで参加率を上げたり、笑顔で参加者を迎え入れる点など。

 

Q:最後に全国の高校生へメッセージをお願いします!

すごい壁に見えていても勇気を出して行動してみると錯覚にすぎないと最近感じています。新聞委員会も最初はすごい大変だと思って抵抗がありましたが、グループ活動などもあって、なんとかなりました。意外と参加してみたら何とかなるので、ぜひ気になるテーマがあればGoogleで調べて、やってみてください。

 

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  • 一般社団法人GRAF HP

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