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自分がやりたいことって、どうやったら見つかるの?/”問い”を育む 高校生たちの物語 #44

 

「”問い”を育む 高校生たちの物語。」は、カタリバオンライン for Teensで出会った全国の高校生の「未来」と「探究」を応援するインタビュー企画。

日常の小さな疑問や違和感、純粋な好奇心や”好き”から、迷いながら一歩ずつ「マイストーリー」を歩む高校生を紹介します。

きほちゃさんプロフィール

高1、広島県在住、生徒会、N/S高新聞実行委員会、ナレッジベース実行委員会、もみじ饅頭同好会運営、日本文化同好会会長、広島キャンパス演劇部部長など精力的に様々な活動に参加している。将来は、同県内で不登校支援やフリースクール に関わりたい。

 

高校卒業を見越して、もっと外の世界を知りたい!

 

Q:今取り組んでいる探究活動/マイプロジェクトについて教えてください

 

今は「外との繋がりを持つ」ことを意識して、いろんなことを平行してやっています。同じ部活の友人に紹介してもらい、去年カタリバさんにお邪魔してから、色々なワークショップを探してみることをやっています。友達、知り合いの支えが大きいですね。学校生活はめっちゃ楽しいですが、いつかは高校を卒業するので、外の世界をいろいろ見ておきたいと思ってます。そのため、インターンや他の団体に参加しています。その中でも、N/S高新聞実行委員会、インターン活動の2つに力を入れています。

 

N/S高新聞実行委員会では、角川ドワンゴ学園主催「Future Learning Festival」というイベントの取材のため、先日東京へ行ってきました。私自身、教育・地域創生に関心があり、取材とはいえ、同世代の探究テーマについて知れて良かったです。更に経産省の職員の方と話す機会もあり、とても緊張しましたが、いい経験になりました。

 

N/S高新聞実行委員会はお互いを尊重し、「皆でやっていこう!」という雰囲気があります。そこでは活動を投げ出さずに、もう少しやってみようと思えるようになり、自分の考え方が変わったと思います。執筆もやっていますが、生徒間の交流が楽しいと思っているので、相談部屋などの運営をよくやっています。喋ることが好きなので、話を回したり、相槌を入れるなど気を配りながら、会議を回しています。

 

インターン活動については、不登校支援に関わりたいと思っており準備を進めています。私は、中3後半に別室登校になったことがあります。当時は、思い込みが強いところがあったので、人間関係で悩んでいました。学校に行くのが好きではありませんでしたが、先生と行う囲碁を楽しむために1時間だけでも学校へ行くようにしていました。そこから不登校支援、フリースクールに関心を持つようになりました。

 

Q:取り組む中で嬉しかったこと、大変だったこと、工夫したことはありますか?

 

人と交流することが好きなので、活動の会議後の雑談、36時間zoom接続などのイベントにもノリノリで参加したことがあります。自分とは対立した意見を持っている人とも出会いました。少し大変でしたが、話をしながら仲良くなることができ、自分とは違う考え方の人と歩み寄る良い経験になりました。

 

高校では、演劇部の部長をやっています。キャンパスフェスティバルで発表した時は失敗した場面もありましたが、先生や友達から「良かったよ!期待してる!」など、声をかけてもらったことがうれしくて、支えがあることで頑張れるなと思いました。

 

また、カタリバさんに参加するのもとても楽しく、自分の話しができるし、講師・大学生や同世代の高校生から色々な話が聞けました。自分が想像していなかった視点からの意見に触れられることが嬉しかったです。

 

▼探究活動の様子

 

心が折れた体験から立ち直ったことで見えてきた未来。

 

Q:探究活動/マイプロジェクトを通じて、どんな学びや変化がありましたか

 

小さい時から課外活動をするのが好きで、小3から執行部をやったり、企画書を書いたりしました。そういった行動は、現在の探究活動に繋がっているように思います。

しかし、中学で心が折れてしまい、「生きていけない・・」と思ってしまった時に、今の環境に入って、周りの人の温かさで立ち直ることができました。そして、色んな挑戦ができるようになりました。

 

学校内でも色々やっていますが、学校外だからこそ得られる学びもあると感じています。今までは、人から否定されるのでは?と踏み出せない時もありましたが、一歩踏み出す時にためらわなくなりました。今は頑張れと周りの人に言っていただけるので、前に進めるようになりました。

 

Q:これからどんなことにチャレンジしていきたいですか

 

将来は、教育関係に絶対携わりたいです。特に不登校支援やフリースクールの分野に関心があります。生徒たちの心のケアにつながる支援ができるようになりたいですね。

固定概念もあったので、小さい時は絶対に教師になりたくないと思っていました。しかし、自分の体験を通して、子どもたちの支援の形には様々なものがあると知って、考え方が変わってきました。

 

できるなら広島県内に自分で団体を立ち上げてみたいです。夢の実現のために、まずは私と同様のテーマに興味がありそうな同県に住んでいる友人に相談をしてみようと思います。また、周りにいる団体を立ち上げた人に話を聞いて情報収集を進めていきます。

 

最近は課外活動が楽しくて知識のインプットを後回しにしがちだったので、基礎基本的な知識を学び直したいです。先ほども話した通り、多くの人との関わりから、学ぶことに対して見方が変わったので、勉強の仕方も変化してくると思っています。

 

戸惑うことなく自分から話す勇気が湧いてきた

 

Q:カタリバオンライン for Teensに参加してどうでしたか

 

参加したプログラムは全部楽しかったです!プレゼンテーションのクラスでは、スライドを用意しないで、写真を見せながら発表をしました。学校では、プレゼンをする機会が多く、うまくできないこともあったので、深掘りの仕方を学べ、ありがたかったです。他の参加者の発表を聞くことで、自分の思っていることや相手の考えを知れたことが面白かったです。

 

また、高校生企画へ参加したことも印象に残っています。同世代の高校生が講師としてワークショップを最初から最後まで作って、やり切っているのがすごいと思いました。

ワークショップの中で自分の記憶が蘇り、私はこれを元にして生きていったら、楽しい人生が待っているかもなと思って、自分らしく生きていこうと再び思えたワークショップでした。何より楽しそうだと思ったので、ワークショップデザインもいつかやりたいと思っています。

 

カタリバのプログラムを受講してからは、「誰から自己紹介しますか?」などの状況で戸惑わなくなり、自分から話し始めることができるようになりました

 

Q:最後に全国の高校生へメッセージをお願いします!

 

生きてる中で辛いとか、苦しい時があると思うけど、自分の気持ちを大切にして、休める時は休んで、自分のペースで生きていたらいつかは自分に合う場所や、支えてくれる人がいるはずなので、生きていればなんとかなります!自分自身が自分の一番の味方であることを忘れずに、0.1歩ずつでも踏み出してみてください!!

 

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個人HP

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