堀内遥加

2021.08.19 UP

皆川颯人

2021.08.04 UP

地元高校生が考える震災復興の現状と課題 機は熟せず|TCPライティングコース受講者課題

2021.08.02 UP

東日本大震災から早くも10年が経った、2021年3月11日。震災なんて、いつもは全く目にすることはなかったが、この日前後1週間は頭から離れないほどマスコミが騒いでいた。

津波で家族を失った方にインタビューする番組もあれば、震災とは全く関係ない関東の女性にインタビューし、なぜか被災者が「可哀想な人」扱いをされていた番組もあった。

「節目」が無ければ、震災なんて興味がない人は多いという事実を知った今年の3月であったが、現地の若者にはどのように見えたのだろうか。

 

復興なんて終わらない

宮城県にある名取市は2020年3月、流行していたコロナウィルスで世間が動揺が隠せないなか、ひっそりとHPを更新した。基盤整備を伴う復旧・復興事業が概ね完了したことから被災地初の復興達成宣言が発表されたのだ。

※引用元 宮城県名取市「名取市復興達成宣言について」より

名取市といえば仙台空港がある、仙台市のベッドタウンとして有名だ。近年では、東洋経済新報社が毎年公表している「住みよさランキング」2018において、名取市が全国で過去最高の総合3位の評価を受けた。東北地区では、2010年度から8回連続で1位に輝く成績も持つ地域だ。だが、果たして地域の若者は復興したと感じているのだろうか。そもそもこの発表自体を知っているのだろうか。
そこで、筆者は独自に現地の高校生300人を対象にしたSNSを用いたインタビュー、アンケートを行なった。

結果、約7割の高校生が「復興したと思わない」と回答した。さらに名取市が復興達成宣言を発表したことを知っているかアンケートでは、名取市が復興宣が発表したと知っていた人は5.6%と、全体の1割にも満たなかった。理由の多くは「復興の定義は人それぞれ」「人が震災前よりも減っているに、戻ったとは言えない」「他の被災地を見ても、名取市だけ復興が達成したとは思えない」などの辛辣な意見。一方で「復興は完成してないが、この調子で引き続き頑張ってほしい」「自分たち若者が何か率先したい」などポジティブな意見もあった。

このことからも復興は少なくとも今現在は終わっていない、というのが現地で若者が暮らして受ける一番の印象だ。

名取市の復興宣言に、未来の名取市を背負っていく若者の意見は含まれていないと感じざるを得なかった。

発表してしまった以上、復興宣言は取り下げられないだろう。また筆者がこの宣言に若者の意見が含まれていないと感じること自体、投票権のないものが後出しじゃんけんのように文句を言っているように感じる人もいるかもしれない。しかしこの状況になった以上、事実を知った筆者を含む現地の若者たちが地域のためにどう貢献していくのか、復興の先を作るかが、今後の重要な課題になると感じている。

復興で終わらないまちづくりに向けて

復興は「手段」であって「目的」ではない。これは今回の記事を書くにあたりインタビューした、県議会議員である村上久仁氏が仰っていた言葉だ。
では「目的」とは一体何なのだろうか。この問いに、絶対的な正解はないだろう。いろいろな見方があって、いろいろな考えや思想があるからだ。筆者はこの問の正解は「持続可能なまちづくり」だと考える。最近流行のSDGsにもある通り、どんなものでも持続可能を目指す時代になった。まちづくりも例外ではない。その場限りでは終わらない次世代にもつながる地域づくりが、少子高齢化の進む日本で求められている。ただこれを考え、行動に移すこそが被災地における今後の課題だと考えた。

では、どのようにして「持続可能なまちづくり」をするのか。いくつか例を挙げてみよう。

衰退しないフットボール

例えば、イギリス(特にイングランド)ではフットボールをする、観るために国内外から若者があつまることをいかして、まちづくりをしている。イングランドでは街中で試合映像が流れているなど、何をするにしてもフットボールが絡んでくる。これはフットボールというスポーツが衰退しない限り半永久的に経済と若者が潤うことを意味する。フットボールがこの世から衰退することはまず考えられない。
これは立派な持続可能なまちづくりといっても過言ではない。

話題性のある教育プログラム

※画像引用:しまね留学公式サイトより

島根県が実施している「しまね留学」も例に挙げるとする。
しまね留学とは、島根県外に住んでいる意欲ある中学生が、島根県の高校を受験し
入学し、島根県で充実した高校3年間をおくること。65才以上の人口割合が全国3位の島根県にとって一時的にも若者を呼べるこの政策は有用だ。また、そのまま島根に居続けてくれる若者もいるかもしれない。なにもしなければ0%だが、この活動をすることによって可能性は生まれる。
少子高齢化の中では目立った取り組みの一つだ。

このような成功例を見ても、どの地域でも真似できるものではないだろう。これからの被災地には、復興の後のまちづくりを見据える必要がある。加えて、これからの世代である若者に対してアピールすることが重要だと筆者は考える。
復興を達成するには、コミュニティー醸成や現地の持続性など課題は山積みだ。当事者である筆者含め、これからの日本を担う若者がどれだけ被災地を盛り上げられるか、地域を盛り返せるか、これからのアクションに注目していただきたい。

(執筆:7月期TCPライティングコース|高3・てるさん)

 

———-

てるさんが受講したライティングコースは、8月期も開催決定!

文章を書くのが苦手な人も、もっと好きになりたい人も。

小論文や読書感想文のコツを知る機会にもおすすめです。

▼詳しくはこちら▼

https://katariba-teens.online/2054

【ライティングコース卒業課題まとめ】定期テストと丸かぶりの困難を乗り越え執筆した猛者たち

2021.08.01 UP

高校生のアウトプットをさまざまな形で応援する「Teens Creative Program」。その新コースとして2021年7月から新たにライティングコースがスタートし、中学2年生から高校3年生までの、8人が1期生として参加してくれました。

「伝わる文章を書く」ことを目標に、文章の設計図である構成作りから取り組んだ1カ月。文章の提出期間が、定期テストと被った人もいてなかなかに大変だったのですが、全員がしっかりと課題に取り組み、自分の伝えたかったことを届けたい相手を想って書き上げることができました。

今回は、掲載をOKしてくれたメンバーの文章をまとめました。

 

「私を変えた挫折と「校外活動」との出会い」 ももさん

挫折の経験をありのまま書いた、ももさんの勇気が宿る文章です。自分らしくいられる居場所の見つけ方のヒントになるかもしれません。

https://katariba-teens.online/1170

「結局「ヒゲダン」ってどこがいいの? Official髭男dismが多くの高校生を虜にしたワケ」 しーちゃんさん

人気バンドOfficial髭男dismの楽曲の魅力を、ファンならではの熱狂と、冷静な視点で語ったしーちゃんさんの文章です。客観的に書くヒントがたくさんつまっています。

https://katariba-teens.online/1174

「ボランティアは自己満足!?活動を通して大切だと思った心とは?」 テンさん

2021年7月期のライティングコース参加者の中での最年少だったテンさん。自分が大切にしている活動を「自己満足でしょ」と言われ、でもその言葉からボランティアとの向き合い方を真摯に考えた文章です。

https://katariba-teens.online/1223

「ストレス消える!運動音痴が運動好きになったワケ」 Mさん

読んだらきっと、たけまり様の動画を観ている自分がいると思われる、そんなMさんの文章です。まだまだコロナウイルスの影響で気軽に外出できない今。ぜひ読んでほしい一本です。

https://katariba-teens.online/1254

「聴いている間の主人公は私」 あいりんさん

あまり耳にしたことのない「空間音楽」をテーマに、その魅力や楽しみ方を自分の体験をもとに書いてくれたあいりんさん。今日のBGM探しにいかがでしょう?

https://katariba-teens.online/1260

「地元高校生が考える震災復興の現状と課題 機は熟せず」 てるさん

東日本大震災から10年経った2021年3月。名取市が出した復興達成宣言から、本当に復興したのか、真の復興のためには何が必要なのかを、自らアンケートやインタビューで調査をし言葉にしたてるさんの文章です。調査量にみんなが驚きました。

https://katariba-teens.online/1264

 

ライティングコースはこれからも開講されます!

ライティングコースは、11月期も開催決定!

文章を書くのが苦手な人も、もっと好きになりたい人も。

小論文や読書感想文のコツを知る機会にもおすすめです。

▼詳しくはこちら▼

https://katariba-teens.online/2054

聴いている間の主人公は私|TCPライティングコース受講者課題

2021.08.01 UP

 

音楽を聴くだけで自分に自信がつく?

「空間音楽」を、みなさんは知っていますか。あまり聞きなじみがない人もきっと多いんじゃないかと思います。空間音楽とは、自分が想像した場所や、その雰囲気の中に実際にいるかのように私たちを錯覚させてくれる音楽のことです。

頭の中である曲がぐるぐると繰り返されていたり、自然と口ずさんでいたりすることは、誰でも経験したことがあると思います。

私が空間音楽を聴き始めたのも、映画で流れていたある曲が何日も頭から離れなくなったからです。その曲は、映画 “The Greatest Showman”の劇中歌 “A Million Dreams”という曲です。この曲があまりにも頭の中で流れ続けるので、私は検索して何度も聴くようになりました。

曲を聴いているうちに、その映画の世界の中にまるで自分も入っているかのような不思議な感覚が私の心に芽生えたのです。そして、自分もその主人公になったかのような自信がわいてきました。

この体験から、他にも同じような楽曲がないか調べたときに出会ったのが、空間音楽でした。

 

空間音楽の種類は無限大!?

空間音楽は多種多様です。

先ほど挙げた映画音楽では、ロマンチックなラブストーリー系の曲から、ハラハラするホラー系の曲、聴くと気持ちが軽くなるコメディ系の曲まであり、好きなストーリーの世界に没入することができます。

他にも日常から離れて、異世界の空間を体感できる宇宙っぽい音や神秘的な音、わくわくした子どものころの気持ちを思い出させてくれるようなテーマパークの音楽もおすすめです。実際に自分が今どこのエリアにいるかを想像しながら、ディズニーリゾートの音楽を聴いてみてください。ディズニーシーにあるアラビアンコーストの音楽を聴いていると、ジーニーの青い顔とカレー味のポップコーンの香りも想像させてくれます。

また、落ち着いた気持ちになれるカフェの音、リラックスできる森や自然の音はどんな人でも楽しめると思います。風に揺れる木々の葉や小川のせせらぎの音は、安らぎのひと時にぴったりの空間音楽です。

どこか懐かしい気持ちになれる昭和ポップスや、旅行に行った気分になれる民俗音楽、季節感を感じられる音楽は特に私のお気に入りです。最近私は、夏の虫の音・夏祭りの音楽・花火の音・風鈴の音を聴きながら普段とはまた違ったかたちで夏を味わっています。

 

今挙げたもの以外にも、自分が場面や気持ちを想像することで空間音楽の種類は無限に考えられます。特にコロナ禍で旅行やレジャーに行けない今、空間音楽は家にいながら海や山、テーマパークなどのさまざまな場所にいる気分を味わう機会をくれます。空間音楽は、場面やそこでの気持ちを想像することで、その時々の気分で無限に変化するとも言えるのです。

おすすめの楽しみ方

それではここで、私のおすすめの空間音楽の楽しみ方を紹介します。

まずはじめに、自分が今どんな気分なのかを考えます。

その後に自分は今日どんな気持ちで一日を過ごしたいかを考えましょう。そこまで決まったら、その気分や世界観に合った音楽を探していきます。例えば「ゆったりとした気分で過ごしたい」のならカフェミュージック。「アクション映画の主人公みたいなモチベーションで課題に打ち込みたい」のならアメコミ系映画の楽曲、といった感じで自由に選んでみてください。

あとは聴くだけです。

頭の中で想像を膨らませながら、ヘッドフォンでその音楽を聴いてください。

ここで聴くときに一番意識して欲しいのは、自由に好きなように想像しながら聴くということです。例えば「この一定のリズムになっているところは登場人物の鼓動を表しているのかな」といった感じで、「自分の好きなように想像して聴くこと」を意識してみてください。こうすることでスッと空間音楽の世界に浸ることができると思います。

通勤通学の電車で聴いたり、夕方の自由な時間に聴いたり、寝る前に聴くのも、楽しみ方は様々です。

自分なりに空間音楽の楽しみ方を見つけるのも、きっと面白いと思います。

空間音楽で没入感を味わおう

空間音楽の一番の魅力は、自分が映画の主人公になったかのように思えたり、それによって自分に自信がついたりすることだと思います。

誰にでもなかなか気分がのらない日があると思います。そんな日でも空間音楽は、自分の気持ちを好きなように変える助けになってくれます。そして毎日の疲れた現実の世界から、一歩距離を置いて他の自分だけの世界に没入することができます。

私は空間音楽を聴くようになってから、前よりも日々が少し色づいて見えるようになったり、楽しく過ごせるようになったりしました。

ぜひみなさんもこの空間音楽を体験して、自分だけの世界に没入してみてください。

(執筆:7月期TCPライティングコース|高2・あいりんさん)

 

———-

あいりんさんが受講したライティングコースは、8月期も開催決定!

文章を書くのが苦手な人も、もっと好きになりたい人も。

小論文や読書感想文のコツを知る機会にもおすすめです。

▼詳しくはこちら▼

https://katariba-teens.online/2054

ストレス消える!運動音痴が運動好きになったワケ|TCPライティングコース受講者課題

2021.07.31 UP

みなさん、運動していますか?

私はつい最近までしていませんでした。そもそも学校の体育が苦手な私は、「自分は運動できない」と決めつけ、つい最近まで運動とは縁のない生活をしていました。でも運動するようになったら、毎日が楽しくなったんです。

 

私の高校には体育がない…はずだったのに!

私は今年の4月から、通信制高校に入学しました。今は週に1度だけ登校しているので、残りの週6日は自由です。しかも、なんと私の苦手な体育がない…!これほど嬉しいことはありませんでした。そう喜んだのも長くは続きませんでした。

ある日、こう思ったのです。
「最近、体がだるいなぁ…」
中学生の頃にはなかった、ズシーンと重い感覚。それに耐えきれずベットに横になり、スマホを触ってしまいます。そうすると、何もやる気が起きず、やるべきことに手をつけられなくなりました。そんな自分が嫌になり、でも何もできないから、「どうせ私なんて…」とつぶやくことが増えてしまっていたのです。

「たけまり様だよ!」

そんな調子が続き、ある日学校に行った時のこと。先生が朝の雑談で、私たち生徒にあるYoutuberの方を紹介してくれました。
「たけまり様だよ!」
そう言いながら見せてくれた画面に映っていたのは、宅トレYoutuberの竹脇まりなさんでした。竹脇さんは、音楽に合わせて運動することができる動画をたくさん投稿しています。短いものでは、2分で運動できるものもあります。

実は先生が紹介する前から、私は竹脇さんのことを知っていました。でも知っていただけで、実際に動画を見たことはなかったのです。
「先生も紹介しているんだし、一回見てみようかな。」
そう軽く思ったのがきっかけでした。

翌日、動画を見ながら踊ってみました。たった数分なのに、
「こんなにしっかり汗をかけるのか!体が伸びて気持ち良い!」
と、感動しました。そこから、どんどんハマっていき、今では毎朝欠かさず見ています。

たけまり様が、私の昼を救う!

竹脇さんのおかげで、毎日運動を継続できるようになった私。でも予定が詰まっていて、運動せずに朝を過ごしてしまうことがあります。そうすると、昼になってから体がだるくなってくるんです…。

ソファで寝ながら、私も中国の若者の間で流行りの、寝そべり族になろうかなぁと思っていたその時です。
「いや!まだ私にはやることがあるんだ!」
と、思い切って立ち上がり、しがみつくようにして、竹脇さんの動画を開いて踊りだしました。たけまり様が笑って動いているから、スクワットも苦しくない…!!

そんなこんなで、30分ほど動きました。気付いたら、ソファにいた時までどんよりしていた視界が、パッと明るくなったのです。それから、この勢いで課題も片付けよう!と思い、取り掛かりました。

体を動かせば、心も健康になる

竹脇さんの動画に出会ってから、苦手だと思っていた運動を毎日楽しく続けることができるようになりました。体の調子が良くなっただけでなく、心まで健康になったのです。今ではやるべきことも順調にこなし、毎日楽しく生活しています。もうすでに、竹脇さんの動画がなくては生きていけない体になってしまいました(笑)。

体を大事にすることは、心を大事にすること。私は高校生になって、初めてそれに気がつきました。

(執筆:7月期TCPライティングコース|高1・Mさん)

 

———-

Mさんが受講したライティングコースは、8月期も開催決定!

文章を書くのが苦手な人も、もっと好きになりたい人も。

小論文や読書感想文のコツを知る機会にもおすすめです。

▼詳しくはこちら▼

https://katariba-teens.online/2054

ボランティアは自己満足!?活動を通して大切だと思った心とは?|TCPライティングコース受講者課題

2021.07.30 UP

皆さんは、ボランティアとはどういう行動のことだと思いますか?私が思うボランティアとは困っている人がいたら自分から助ける行動のことをいいます。

私はジュニアリーダーという子供会のサポートを中心としたボランティアをしています。この活動の中で私は「ボランティアは自己満足」という言葉を耳にした事があります。この言葉にボランティアをやっている多くの人は「自己満足じゃない」と否定するかもしれません。ですが、私は否定できませんでした。

なぜ否定できなかったのか…。その理由を改めてじっくり考えて見たところ、ボランティアをする上で大切にするべきことが見えてきました。

 

「楽しそう!」から始まったボランティア

ボランティア

私のボランティアスタートは、小学生のときに入っていた子供会でのゴミ拾いや廃品回収でした。それこそ最初はゼリーがもらえるからといった小学生らしい理由でやっていましたが、お年寄りの方や障害をもっている方とふれあいなどがあり「誰か困っている人がいたら助けなきゃ」という気持ちが芽生え始めました。

そして、実際にボランティアの団体に所属するようになったのは中学生になってからです。小学生の時に中高生のボランティアサークル「ジュニアリーダー」と関わる機会がありました。自分よりお兄さんとお姉さんの、ジュニアリーダーの第一印象は「笑顔や色んな人への思いやりがある人」でした。私はジュニアリーダーと出会ってから「私もあの人たちみたいになってみたい!めっちゃ笑顔だったし、楽しそうだな!」と思うようになりボランティアサークルの入会を決めました。

周りの笑顔がくれた、ボランティアのやりがい

ジュニアリーダーでのボランティアは、子供会の活動が中心です。イベントの開催や司会進行をして小さな子どもたちのお世話をします。

この活動の中で私は、話し合いで誰も立候補しなかったので司会進行役に立候補したことがありました。司会進行役はイベント開催までの話し合いで、自らが中心となり話をまとめ、参加者の安全を第一に考える、責任重大のポジションです。このときのイベントは、ゲームとチーム分け。私は後先考えずに行動するタイプだったので、立候補したときは具体的に何をするのかわかっていませんでした。私は、あまり話をまとめることが出来なかったので、「立候補しなければ良かった。」と後悔することになります。

しかし、先輩や同じ年のメンバーの協力を得てイベントを開催することでき、「自分が苦手なものでもやろうと思えば出来るんだ!」という気づきが生まれました。そしてイベントが終わったあとに小さい子どもたちの笑顔や「ありがとう!」と言ってもらえたとき、「ボランティアをしていて良かった!」と思うことができたのです。

ボランティアは自己満足かも…それでも忘れてはいけないこと

私はボランティアを通して子どもたちの笑顔とうれしい言葉をもらったと同時に、それらを届けることもできたと思っています。

とはいえやはり、「苦手と思っていたこと」を克服できたという「自分のメリット」を考えてしまうのも事実。また、ボランティアを始めたきっかけも「楽しそう!」とは別に「進学の時に有利になればいいな」という自分勝手な気持ちを少し持っていました。

だから
「ボランティアは自己満足だ」という言葉に共感してしまったのだと思います。

私はこの問いには答えが無いと思っています。自己満足じゃないと思う人がいても、自己満足だと思う人がいても良いと思います。ただ、ボランティアをする上で大事だと思っていることが、1つあります。それは「自分の周りの人を楽しい気持ちにさせること」。せっかく、ボランティアをするのなら自分の周りにいる人が楽しくなれる方が良いと思います。

 

(執筆:7月期TCPライティングコース|中2・テン)

 

———-

テンさんが受講したライティングコースは、8月期も開催決定!

文章を書くのが苦手な人も、もっと好きになりたい人も。

小論文や読書感想文のコツを知る機会にもおすすめです。

▼詳しくはこちら▼

https://katariba-teens.online/2054

西村静香

2021.07.27 UP

結局「ヒゲダン」ってどこがいいの? Official髭男dismが多くの高校生を虜にしたワケ|TCPライティングコース受講者課題

2021.07.27 UP

ヒゲダン

「Official髭男dism」(以下、ヒゲダン)といえば、誰もがその名前を1回は聞いたことがあるバンドだろう。
曲の雰囲気は好き、周りの人が聴いているから自分も、という人は多いと思う。しかし彼らの楽曲の「どこがいいか」をたずねられたら、答えに詰まってしまう人もいるのではないだろうか。そんな人たちに、彼らの曲がとにかく大好きな私が思う「ヒゲダンの魅力」を紹介したい。

 

ヒゲダンはなぜこんなにも売れたのか?

まず、音楽ストリーミングサービス「Spotify」が発表した「国内で最も再生された楽曲」、「国内で最も再生されたアーティスト」などのランキングを参考に、ヒゲダン、「あいみょん」、「YOASOBI」、また「瑛人」などの楽曲から「流行るJ‐POPの共通点」として以下の3つの基準点を設けた。

  1. トリッキーすぎない分かりやすい曲
  2. 曲の背景にストーリー性がある
  3. 最初のイントロで「続きが聞きたい」と思わせる曲

また、インスタグラムを通じて、高校生に「自分が思うヒゲダンのいいところ」を集めた。私自身の考えとインスタで集めた意見をもとに、ヒゲダンの曲が①~③の基準にどれだけ当てはまっているかを考えた。

①の「トリッキーすぎない分かりやすい曲」の観点では、髭男はダントツ。人には好きな歌声、苦手な歌声があるものだが、インスタでは「声が心地いい」「高音が綺麗で聞きやすい」など、歌声を評価するものが多くみられた。ボーカル・藤原聡さんの、王道で綺麗な歌声は、誰にでも親しみやすくいつまでも聞いていたくなる心地よさがある。これは流行った理由の中で特に重要なものであると思う。

また、「歌詞の分かりやすさ」も多くの人が好き好んで聞く理由として挙げられるだろう。詩は比喩を用いて作られることが多々ある。しかし、それらを多用しすぎたりあまりにも遠いものに例えたりすると、情景が伝わりづらい詩ができてしまう。ほとんどのヒゲダンの曲を作っている藤原さんの歌詞には、それがない。もちろん比喩表現は使っているのだが、驚くほどナチュラルで美しい。例として、「Trailer」という曲を挙げる。この曲には、「鉄塔」や「ゆっくり」「ぼんやり」などといった速度を表す言葉とともに「紺碧のカーテン」という言葉が効果的に使われている。この表現により、ある時間帯を表している。おそらく多くの人が「夜明け」だと感じたのではないだろうか。確かに比喩を用いているが、分かりにくいとか伝わりにくいとかは全くなく、誰の頭にも同じような情景が浮かび、それによって歌の世界観が深く印象付けられる。それが、藤原さんの書く歌詞の強みであり、また不思議なところでもある。

②の、「曲の背景にストーリー性がある」はヒゲダンの得意分野。ドラマ・映画ともに人気を博した「コンフィデンスマンJP」や、ドラマ「恋はつづくよどこまでも」など、これまで多くの人気作品の主題歌を担当してきた。作品と見事マッチする歌詞の中にはドラマの内容がギュッと詰め込まれていて、まるであらすじを読んでいるかのよう。特に歌詞が作品とマッチしている曲は映画「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」の主題歌「Universe」。Bメロの「伸びた(のび太)」やサビの「零点」など、歌詞の中に自然にドラえもん要素が取り込まれている。

また何かの主題歌として書かれていないものの、曲自体が一つの物語になっているものとして「115万キロのフィルム」が挙げられる。この曲は、恋人との生活を一つの映画にしていくことが主題となっている。ちなみに、題名の「115万キロ」にはとても重要な意味が込められている。映画のフィルム80年分は約115万キロ。人生を80年と仮定すると、この曲にはそれ分のフィルムを用意して、彼女との思い出をそこに収めていきたい、ずっと残しておきたいというテーマが隠されている。歌詞だけでなく題名にも深い意味があると思うと、よりヒゲダンの魅力を感じざるを得ない。

③の、最初のイントロで「続きが聞きたい」と思わせる曲とは、イントロの部分で曲の雰囲気を掴め、世界観に引き込まれる曲をさすと思う。CDを買わずとも曲が聞ける今の時代、イントロの時点で聞く人の心を掴むことは「流行る」ための大前提である。①の項目にも共通するが、ヒゲダンはほとんど全部の曲において、誰が聞いても伝えたいことが分かりキャッチーで、かつシンプルだ。それはサビだけではなく、イントロから当てはまる。例えば、「イエスタデイ」のイントロでは秒針という具体音(本来楽器ではないものの音)を取り入れることで時空の移動を表していて、聞き手を「過去」へと誘っている。

この章では3つの観点からヒゲダンが流行ったワケを考えたが、ヒゲダンは①~③までの項目すべてにおいて当てはまっていると思う。よって、ヒゲダンが流行ったのは、

  • トリッキーすぎず、シンプルで分かりやすい曲だから
  • 曲の背景にストーリー性があるから
  • 最初のイントロで「続きが聞きたい」と思わせるから

の3つの理由が主である。

誰もが引き込まれる魔法の世界「ヒゲダンワールド」

インスタで集めたヒゲダンのいいところとして一番多かったのは、「歌詞が共感できる」。高校生の心に刺さる曲として、「Stand By You」が好きだという声が多く上がった。やはり高校生には背中を押してもらえる曲が人気なようだ。また、「宿命」や「Laughter」も同様の理由で支持を集めた。

ここまで歌詞の良さを主に紹介してきたが、ヒゲダンにはライブにも魅力がある。私は先日、ヒゲダンのオンラインライブを鑑賞した。ライブだとピッチが上下したり、声が震えたりとCDやMVとは違う声や音になりがちだが、確かに藤原さんは声がブレたり本来の音からズレてしまったりすることがなかった。どんなシチュエーションにおいても自身の歌声を保つ、という藤原さんの魅力がより伝わってきた。

もし少しでもヒゲダンに興味を持った人がいたら、一度でいいから彼らの音源を聞いてもらえたらうれしい。そして少しでもいいなと思ったら、ライブや音楽番組での生のパフォーマンスを体感することもおすすめしたい。音源だけでは伝わり切らないヒゲダンの曲や藤原さんの歌声の良さが伝わると、私は信じている。

 

(執筆:7月期TCPライティングコース|高1・しーちゃん)

 

———-

しーちゃんさんが受講したライティングコースは、8月期も開催決定!

文章を書くのが苦手な人も、もっと好きになりたい人も。

小論文や読書感想文のコツを知る機会にもおすすめです。

▼詳しくはこちら▼

https://katariba-teens.online/2054