「いまの自分を向上させたい」 カタリバオンラインに積極的に参加する高校生が行動を起こし続けている理由とは?
「もっと、○○だったらいいのに……」
生きていると、いまの自分にないものや、世の中に不足していることに目が向くこともあると思います。
何かに気づいて行動に起こす……。
言葉にすれば簡単に思えることですが、「行動を起こす」ということに不安や恐怖を感じる人も少なくないと思います。
今回はカタリバオンラインのさまざまなプログラムを活用したり、自分でiPhoneアプリを開発しはじめたりしている高校生・かなぽんさんから、行動力の秘けつを聞きました。
かなぽんさんプロフィール
|
コース参加のきっかけは「メンバーともっと交流したい」
▲インタビューを受けてくれたかなぽんさん
―― かなぽんさんがプレゼンコースアドバンス編に参加しようと思ったきっかけを教えてください。
学校の授業で使うプレゼン資料の見た目をよくするコツを学びたかったからです。
プレゼンコースにはアドバンス編の前に、ベーシック編があります。ベーシック編の内容は、伝え方の基礎が中心です。私は「資料の見た目をよくしたい」と参加した部分があったので、ベーシック編を受けた上でアドバンス編も受講することにしました。
―― ということは、かなぽんさんにとってプレゼンコースベーシック編は正直、ちょっと期待外れだった?
いえ、そんなことはないですよ。私はこれまで「結論」「具体」「結論」の順で述べる、伝えることがプレゼンの基本だと思ってきました。ベーシック編に参加したことで、この基本の大切さを再認識できたと思っています。また普段から迷っていた具体の部分に、どんな話を用いればいいかも教えてもらえたので、学校での発表に応用できました。
またアドバンス編に参加したのは、ベーシック編で出会った人たちと「もっと交流したい」と思ったのも大きかったですね。参加メンバーが意見を交わすディスカッションの時間がたくさん設けられていて。「聞いていて眠くなる校長先生の話の特徴とは?」みたいなテーマで語り合う時間が、とても楽しかったんです。
またみんなに会いたいなという気持ちが、アドバンス編に参加した1番の理由かもしれません(笑)。
「当たり前」を伝えることの難しさ
▲かなぽんさんが実際に作ったプレゼン資料
―― アドバンス編は、「カタリバオンラインの魅力」という課題テーマでプレゼンを作る内容だったと伺っています。かなぽんさんは、どんな内容のプレゼンをしたのでしょうか?
「オンラインだからこそ全国の友だちができる」ことを、「すでにカタリバオンライン for Teensに登録はしているけれども、なかなかプログラムに参加できていない中高生」に向けて伝える内容にしました。
―― ベーシック編で出会ったメンバーとまた交流したいと思ったかなぽんさんならではの、説得力のあるプレゼンですね。
そうですね。ただ私が伝えたかったことは、すでに多くの人がうすうす気づいていることだと思うんです。その「当たり前」を伝える難しさは感じていました。
―― どんな難しさだったのでしょうか?
聞いてくれた人の印象に残るかという部分です。すでに気づいているからこそ、プレゼンのインパクトに欠けるかもと思っていました。
ただこの不安を、アドバンス編で学んだ資料作りのコツでカバーはできたと思っています。
▲かなぽんさんのプレゼン資料② 要点がわかりやすい!
―― どんなコツを学んだのですか?
プレゼンで伝えたいことをより印象的に届けるのに適したフォント(文字)の大きさの具体的な数値や色、余白の重要性などです。プレゼンっぽさが出るからと使いがちなアニメーションも、「伝えるのに本当に必要かどうか」という視点を持って使うことが大事だとも教えてもらいました。シンプルな資料のほうが、伝わりやすいと学びましたね。
行動したからこそ出会えるものがある
▲インタビュー中のかなぽんさん
―― 「もっとプレゼン資料をよくしたい」「もっと交流を深めたい」という思いから各コースに参加してきたかなぽんさん。考えてから行動に移すのが速いですよね。
かもしれません。実はいま、レシピ提案アプリを個人的に作っていて。このアプリ制作も「夕飯づくり、めんどくさいなあ。誰か提案してくれないかなあ」という自分の思いから始まりました。それはきっと「ないなら自分で動く」という精神が、自分の中にあるからだと思っています。
―― かなぽんさんはプレゼンコース以外にもこれまで、デザインコースやライティングコース(※現在休止中)に参加してくれましたが、もしかしてこれも「いまの自分にないものを変えるための行動」だったのでしょうか?
そういう部分もあったと思います。ライティングコースには参加していた人の記事を読んで「私も書いてみたい」という気持ちから、デザインコースには独学状態であることに課題を感じていたから参加したので……。
私は、いろんな機会や場所でたくさんの情報を吸収して、いまの自分を向上させることが楽しいんです。
―― カタリバオンラインは、かなぽんさんの向上をサポートできているでしょうか?
はい。ライティングコースに参加したあとには、個人でもnoteを書きました。またデザインコース参加後には、改めてデザイン書を買って学びを深めているところです。また「届けたい人」によってデザインや内容を変えるという共通点には、プレゼンコースとデザインコースの両方に参加したからこそ気づけたのかなと思っています。
▲プレゼンコースアドバンス編の講師・堀内遥加さん。UI/UXデザイナーとしても活躍されている
またプレゼンコースアドバンス編では、自分の将来の夢につながる出会いもありました。私には将来、UI/UXデザイナーになりたいという夢があるのですが、コースの講師だった堀内遥加さんはまさにこれを仕事にしている方だったんです。堀内さんと話す中で、「ユーザーの人たちに、生み出したものをより快適に使ってもらうにはどうしたらいいか」というものづくりの考え方がとても素敵だなと改めて感じました。
「ないなら自分で動く」という精神があったからこそ、出会えたことや人があると思っています。