自分が「情熱」を持って取り組めることって何?/“問い”を育む 高校生たちの物語。 #02
「”問い”を育む 高校生たちの物語。」は、カタリバオンライン for Teensで出会った全国の高校生の「未来」と「探究」を応援するインタビュー企画。
日常の小さな疑問や違和感、純粋な好奇心や”好き”から、迷いながら一歩ずつ「マイストーリー」を歩む高校生を紹介します。
安田くんプロフィール
高校3年、東京都、複数の学生団体に所属 |
学校外での「出会い」「経験」で価値観が広がる
Q:今取り組んでいる探究活動/マイプロジェクトについて教えてください。
今は、いろんな経験や出会いを通して「自分が情熱的に取り組めること」を見つけていく途中です。
そのために、WEIN STUDENTS、Command”Fなど複数の学生団体に所属し、仲間と協力しながらリーダーシップ、地域経済、経営、起業など、実践的に学んでいます。課外活動では、すでに社会で活躍している同級生、クリエイター、起業家と関わる機会があり、さまざまなロールモデルを知ることができます。いろんな方と話すことで自分の価値観を広げていきたいと思っています。
Q:全日制高校からS高に転校したきっかけは
今年の2月にはじめて学生団体の課外活動に参加したことがきっかけです。そこでは、自分と同じ高校生なのに、起業をしていたり、政治家に政策提言したりしている同級生と出会い大きな衝撃を受けたんです。全日制の学校では出会えないような人との出会い・学校では教えてくれない学びの時間をもっと増やしていきたいため、S高への転校を決断しました。
S高は「自分で自分の時間を決められる」ことがメリットだと感じています。1日の時間を自分で調整しながら、課外活動や人との出会いに時間を割けられるようになったことがいい変化でした。
Q:課外活動に取り組む中で嬉しかったこと、大変だったことはありますか
学生団体に所属している同世代で、自分のやりたいことに対して行動を起こしていて、社会ですでに活躍している人がいたりするんですが、その人たちと話しているときに刺激をもらえて楽しいです。前向きにチャレンジしている人と関わることで「自分ももっと頑張らなきゃな」と思います。
逆に大変だと思うことは、その刺激を受けている同世代と比べると、「情熱」が全然足りなくて焦ることがあります。
ある起業を目指してる友達とzoomで話していた際に「僕も起業に興味があるんです」と話したら、終了後にLINEメッセージをもらって「一緒に起業で世界を変えましょう」と返事がきたんです。でも、自分はまだそこまで世界を変えたいとは思わなかった。そういう人たちと比べると情熱が足りないので、現在は経験や出会いを増やして「情熱」を持って取り組めることを探して、考えています。
▲ビジネスコンテストに向けて取り組む様子
内気な自分に芽生えた「自立」への想い
Q:転校の決断や積極的な課外活動など、行動力の源はなんですか
実は、中学生のときまでは、想いはあったけど行動まで移すことはできなかったんです。小学生のときもめちゃくちゃ人見知りで、どちらかというと大人しい子でした。
きっかけは、中学生の頃、自己紹介の時間に僕の自己紹介が「面白い」とクラスの中でウケたんです。それまでは引っ込み思案で内気だったのに、そこで注目されて人気を得ることに快感を覚えました。
そこから何となく「自分の名前を後世に残したい」という思いがあり、起業家や政治家の仕事に興味をもち、「そのための必要な学びや経験は何か?」という疑問がアクションに繋がっていきました。
Q:これからどんなことにチャレンジしていきたいですか
これ!という道は決まっていないのですが、現在、叶えたいことはまずは「自立」ですね。理由は、高校生という立場だと親に養われている状態で、やりたいことがあっても逐一説得をしないと動けません。やりたいことに対して柔軟に動いていきたい、という思いから「自立」という考えが湧き上がりました。
来年からは親元を離れて学べる大学に進学希望です。家族から金銭面で頼らない生活を送りたいと思っています。大学と提携している地方に行き、さまざまなプロジェクトに挑戦していきたいです。
「同世代の繋がり」「実践機会」が得られる場所
Q:今回カタリバオンライン for Teensに参加した理由を教えてください
プレゼンやスライド作りが得意ではないので、プレゼンのスキルの習得、デザインを学ぶためにプログラムに参加しました。あとは、成長意欲の高い人や自発的に学びたい人と関わっていきたいこともありました。
Q:プレゼン、デザインコースを受講してどんな学びがありましたか
「プレゼンテーションコース」では、うまいプレゼンはどんな順序で話してるかを研究する宿題があり、その宿題制度によって自分の成果物の磨き込みができ、今までで一番満足度の高いものができました。具体的に手法が学べたほか、実践できる環境があり良かったですね。最終日に参加者で発表しあうフェスの場があることで、緊張感を持ちながら実践できました。
あと印象的だったのは、大学生のキャストの方がすごい優しい!何を発言しても肯定してくれる雰囲気なのもいいですね。同じ目的を持って学びにきた同世代の「横の繋がり」が得られたことも満足でした。
Q:最後に全国の高校生へメッセージをお願いします!
少し前まで、僕は「同世代と関われる場所は学校だけ」だと思っていました。「成長意欲はあるけど行動が起こせずにいる人」や「学校以外でも活動を広げていきたい人」は、まずは気軽にコミュニティに参加してみたり、気になる人と話せる機会を増やしてみることがおすすめです。
*学校名はS高等学校からの掲載希望があり、明記しております。
6月26日(日)20時~安田くんの高校生企画をカタリバオンラインで実施します。ぜひご参加お待ちしてます。
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