音楽から私たちは何を受け取っているのだろう?/”問い”を育む 高校生たちの物語 #10
「”問い”を育む 高校生たちの物語。」は、カタリバオンライン for Teensで出会った全国の高校生の「未来」と「探究」を応援するインタビュー企画。
日常の小さな疑問や違和感、純粋な好奇心や”好き”から、迷いながら一歩ずつ「マイストーリー」を歩む高校生を紹介します。
ののかさんプロフィール
高校1年、東京都在住 |
音楽や映像にある物語・メッセージへの共感が探究の始まり
Q:今取り組んでいる探究活動/マイプロジェクトについて教えてください
私は韓国アイドルを起点に芸能事務所のプロデュースについて探究しています。
韓国アイドルの動画や音楽などのコンテンツを視聴し、MVなど映像の構成やストーリー、美術などから伝わる物語、アイドルが発するメッセージに魅了され、「企画・プロデュース」について学んでいるところです。
例えば、BTSの花様年華というアルバムは、「人生で最も美しい瞬間」という意味なのですが、一つの映画のようです。メンバー7人の一人一人に過去があり、家庭環境だったり問題を抱えている設定で、学生の時に感じる苦しみをメッセージにしています。その経験や苦しみがメンバーの性格に繋がっているんだと感じますし、すごく引き込まれます。
また、「LOVE YOURSELF」というアルバムは、「自分を愛そう」というコンセプトで、私自身も以前体調不良で精神疾患になり、現在も心療内科に通っているのですが、好きにならなくても大丈夫だから、まずは自分達を認めようというメッセージに救われました。
私はBTSなどの韓国アイドルの曲を聞くと不思議な気持ちになります。その時にしか感じられない切ない感じ、エモーショナルの感覚はどこから来るのか、自分なりに調べて、どんどん世の中の人に知っていって欲しいと思ってます。
Q:韓国アイドルに興味を持ち始めたきっかけは何ですか
実は好きになったのは最近で、BTSの新曲を聴いたところからです。
曲を聴き、MVを見て、細かいところまで作り込まれているのが素敵で、どんどんハマっていきました。一つ一つの作品のメッセージももちろんそうですし、メンバーだけでのバラエティ(Youtube)や企画、SNSでの打ち出し方もK-POPにしかない部分だと感じましたし、そこから「プロデュース」ということに強く興味を持つようになりました。
自分の持っているアイデアや世界観を形にする、発信する
Q:探究活動/マイプロジェクトを通じて、どんな学びや変化がありましたか
自分も「こうなりたい!」というビジョンが少しずつ見えてきています。
私自身、体調が悪くて1日ゴロゴロして過ごすときもあるのですが、好きなものがあると、どんどん好きを見つけて動けるようになりました。
今は専門学校などを調べたり、オープンキャンパスを体験してみたり、どうなるかはわからないけど自分がやりたいことに対して行動を起こせるようになりました。
学校に行く前に自分で韓国語を勉強しておきたい、知らないグループをもっと研究していきたい、などやりたいことがどんどん出てきています。
Q:これからどんなことにチャレンジしていきたいですか
将来はアイドルプロデュースをやってみたいです。
自分の持っているアイデアや世界観を形にして、それを発信する。私がK-POPを通じて感じた不思議な感覚やこれまで感じたことのない感情を伝えられたらと思ってます。また、自分自身が体調不良の中でK-POPと出会い、実体験と重なってとても励まされたので、そういう体験を届けられたら嬉しいです。
「いつでもなんでもできる」まずは自分の伝えたいことを伝えよう!
Q:今回カタリバオンライン for Teensに参加してどうでしたか
「企画・プロデュース」に興味があり、イベントプロデュースコースに申し込みました。
コースを通して色んな人と出会えたのが嬉しかったですし、イベントを通して他の高校生に喜んでもらえて良かったです。
また自分の知らないことを知ることができますし、自分の伝えたいことにどうやって落とし込んでいくか、伝えやすいようにどのようなチャートを作るか、質問と答えを繋げるかに苦労したことはとても良い経験でした。
▲ イベント時に作ったチャート
またカタリバオンラインでは、一人ひとりが様々なことを考え感じていて、自分のテーマを持っている高校生が多く凄いと思いましたし、皆のイベントからも多くのことを学ぶことができました。
Q:最後に全国の高校生へメッセージをお願いします!
偉そうには言えないけれど、最近感じているのは、「いつでもなんでもできる」ということです。BTSを通じて色々なファンに会い、SNSで発信している人もたくさん見るのですが、本当に様々な人がいて、失敗しても、楽しそうに好きなことをしている人がいるのを目にします。だからこそ、私もなんでもできるのかなと思うことができますし、これからもっと自分の好きなことにチャレンジしていきたいです。