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政治から学べることって何だろう?/”問い”を育む 高校生たちの物語 #11

 

「”問い”を育む 高校生たちの物語。」は、カタリバオンライン for Teensで出会った全国の高校生の「未来」と「探究」を応援するインタビュー企画。

日常の小さな疑問や違和感、純粋な好奇心や”好き”から、迷いながら一歩ずつ「マイストーリー」を歩む高校生を紹介します。

しろみさんプロフィール

高校2年、京都府在住
高校で政治部に入り、インタビューやプレゼン、ワークショップなどに取り組んでいる。政治の大切さ、そして社会や人との関わり方への気づきを得ながら、日々活動中。

 

政治って怖くない。もっと面白さを広げたい。

Q:今取り組んでいる探究活動/マイプロジェクトについて教えてください

私は「政治」をテーマに取り組んでいます。

高校1年の時に政治部に入り、グループ活動で議員や新聞記者にテーマに沿った質問をしながら、政策提言をするという取り組みや、「政治の大切さ」「政治はそんなに怖くない」といったテーマでプレゼンをする中で、政治ってどういうものなのかを学びました。
また、選挙プランナーからもお話しを聞き、政治に関わる皆さんも迷ってることを知ることができ、人間離れしたイメージや硬い印象がなくなっていきました。

2年になった今は、さらにこの活動を深めていきたいと考えてます。
政治はそれぞれの思想や想いが強いからぶつかるのだと思うのですが、堅苦しいものではなく、ある意味お祭りのような楽しいものでもあると私は感じています。その面白さをより広げていきたいですし、まずは校内でワークショップにチャレンジしています。

 

Q:政治に興味を持ち始めたきっかけは何ですか

中学生の時に「14歳からの政治」という本を読んだことがきっかけです。実は当時同じ中学生の子が書いた本で、中学生が8人の政治家に取材するという内容でした。「同い年の子がこんなことに興味あるんだ!」「こんなことができるんだ!」と感銘を受けたのですが、そこから政治家ってこんな人たちなんだ、もっと話を聞いてみたいと思ったのが最初でした。

その後、河野太郎さんのTwitterが面白くて、エンタメ的に楽しんでいたのですが、そこで政治の印象が変わったことも大きかったです。政治家ってTwitterでも硬い話をしているイメージでしたが、内容が面白く、一般の方のツイート内容を尋常ではない早さでリツイートしたり、こんな政治家がいるんだ!と思い、さらに興味を持っていきました。

 

政治を通して学んだ「多様な視点で物事を見る能力」

Q:探究活動/マイプロジェクトを通じて、どんな学びや変化がありましたか

一番はいろんな目線から物事をみる能力がついたことです。

そもそも政治は「食卓で政治の話をするな」と言われるくらい話がしにくいテーマでもあり、人とぶつかって話し合いがうまくまとまらず苦しんだこともありました。

その中で「あくまで私の意見だから、全員がそう思うのは違う」というように押し付けずに伝えることを意識しながら、どうやって政治の大切さを伝えるかを考えました。
理解した上で遠ざけているのではなく、まだちゃんと理解せずに、固定観念やイメージだけで距離を置いているのはもったいないと思ってます。なので押しつけにならないように、話を聞いたうえでいろんなことを調べてほしいと伝えるようにしています。

また学校でプレゼンをした際に、社会情勢を踏まえ、私が伝えたいこともあるけど、学校として気にすること、世間的にどこまで話をして大丈夫なのか、で悩むことがありました。
その時、学校でできること、世間でできること、自分でできること、と3つの視点でプレゼンを考えるなどの工夫をし、その際にも様々な目線から物事を考える意識が付いたと思ってます。

 

Q:これからどんなことにチャレンジしていきたいですか

将来は、人と関わりながら人を助ける仕事をしたいです。
幼少期にガールスカウトで出会った方が、貧しい国に行って井戸を設置するプロジェクト支援をやっていてかっこいいと思ったのですが、青年海外協力隊に興味があって、そういうことをやれたらいいなと思ってます。

そのためにもまずは「行動範囲」を少しずつ広げていきたいと思ってます。
今までは学内の友だちや家族が多かったですが、近所の人と政治のニュースが流れたときに、コミュニケーションを取るように意識しています。
その際に「話したくなかったら大丈夫なのですが」と付け加えて聞くなど、聞き方にも工夫しています。

政治学部に進むことは考えていないけれど、高校生のうちに政治について考えると将来絶対役に立つと思いますし、生きているとずっとついてくる問題なので、まずはこのテーマでマイプロに繋げて1年やってみたいです。

 

「自分のやりたいことをやる」に向き合える場所

Q:今回カタリバオンライン for Teensに参加した理由を教えてください

学校の探究授業の中で地域格差について調べる中でカタリバのことを知り、そこでカタリバオンラインを見つけました。
その時、政治イベントの企画や文化祭の企画をしていて、そこに向けて、創る/企画をする経験を積みたいと思ってました。イベント企画コースをたまたま見つけて、これしかない!と思って参加しました。

 

Q:カタリバオンライン for Teensに参加してどうでしたか

学校では実はあまりないと思うのですが、「本当に自分のやりたいことをやる」経験だったり、一番伝えたいことを優先順位をつけながら考えていく方法を学べたことは、今後の活動にも役立つと感じました。

また、同い年の子の考えにも驚かされました。例えば農業について話している子がいたのですが、地域の農業サークルで作る、販売をするなどの活動をしていて、こんなことをやれるんだという驚きもあり、参加している高校生から学ぶことも多かったです。もっと意見がほしい、今の空気じゃ言えないなと我慢している人には、ぜひオススメしたいなと思ってます。

 

▲イベントコースの発表で選挙をRPG調で説明しました

 

Q:最後に全国の高校生へメッセージをお願いします!

私自身、中学の時にまわりとのギャップに苦しんだのですが、好きなことやってて、周りから止められたり、嫌な目で見られたりもあるけど、それを応援してくれる場所は絶対どこかにあると信じてます。なので自分に自信を持って好きなことをやり続けてほしいなと思ってます。