デザイナーを目指す高3生が語るカタリバオンラインの魅力「行動力がある同世代は面白い」

2021.11.15 UP

デザインコース 受講生

カタリバオンライン for Teensの運営スタッフは、中高生と学び会えるこの場所が今以上にもっと居心地のよい、愛されるコミュニティになったらいいなあ、うれしいなあと思って活動しています。ただこの場所の魅力を伝えるとなるとぴったりくる言葉が浮かばず、実は悩んでいました。

そんな中、中高生のアウトプットやクリエイティブをサポートするTeens Creative Programに参加してくれた高校3年生アルトさんに「デザインコースを受けてみての感想」を聞こうとインタビューしたところ、運営スタッフが言葉にしたかった「カタリバオンライン for Teensの魅力」が続出したのです。

 


【今回話をしてくれた人】

アルトさん
デザイン系の進路を考えている高校3年生。小学生の頃から一眼レフカメラで写真を撮りコンテストに応募するなど、ものづくりを楽しんできた。コロナ禍で取り組んだ写真コラージュ企画が注目される。

【今回の聞き手】

クリスクリス
福岡に住むライター。Teens Creative Programライティングコースの講師も担当している。

 


 

「見て、感じてもらう」が自分の刺激に。同世代と語らう時間の提案も

クリスアルトさんはデザインコース「ベーシック」「アドバンス」、どちらにも参加してくれました。受けてみての感想は?

 

アルトさん(以下、アルト):デザインに関する「商業的」な考え方が深められました。もともとデザイン系の進路を考えていて、受験に備えた構図や色などの美術的学びは深めていたんです。この講座を受けたことで、「デザインは誰かに何かを伝える手段」であることを改めて実感できました。

デザインコース 高校生 中学生

▲アルトさんが制作したデザインコース広告

 

アルトまたそれ以上に、「デザイン」という共通の関心を持った同世代と語り合える時間があったのが、とても楽しかったんです。

 

クリスそれはなぜでしょうか?

 

アルト僕は「見てもらってどう感じてもらうかを常に考え続けるもの」がデザインだと捉えています。しかし見て感じた人の思考に触れられる機会は、そう簡単に得られるものではありません。それがデザインコースでは、参加した受講生たちやキャストの人たちとのコミュニケーションの中で得られたんです。

 

クリス見てもらう、意見をもらうことで自分のデザインをより磨いていけたということでしょうか?

 

アルトデザインの質についてはまだまだ実力不足を感じていますが、刺激になったのは間違いありません。アドバンスコースに参加したときは、語り合う時間が足りないなと思ったくらいで(笑)。講師のあやきゃんさんに「受講生同士で話す時間をもらえませんか」と相談して、コースが始まる20分前くらいからZOOMを開放してもらったんです。おかげさまで、デザインの道を目指す人の思考にたくさん触れられました。

「自分にも考えを生み出せる」気づかせてくれたのは初めての感動と人とのつながり

クリス自分で満足するだけでなく、どう感じてもらうかまで考えてデザインを追求しているアルトさん。そこまでデザインにのめり込むのには、何かきっかけがあったのでしょうか?

 

アルト進撃の巨人展めあてに足を運んだ美術館で出会った、現代美術家・塩田千春さんの作品展が大きなきっかけですね。「そこに行くならここにも行っておいでよ」と父にすすめられて鑑賞したのですが、簡単に言葉にできない感動を味わいました。

 

クリス言葉にできない感動を言葉にしてという難しい質問になるのですが……、どんな感動だったのでしょう?

 

アルト:「意味が込められた美術を通して、自分のなかで発想するという行動に至る」という初めての体験を味わったんです。その体験が楽しくて。

 

クリス発想という行動に至って、自分でも作ってみようと動きだした、と。

 

アルトいえ。美術館に通い始めたばかりの頃は、目の前のプロの作品にただただ圧倒されるばかりで、「自分でつくる」という発想にまでは至りませんでした。ただコロナ禍で自分の進路を考えたときに、以前から漠然と興味を抱いていたデザインに挑戦してみたんです。このチャレンジが、「考えを形にすることは、自分にもできる」と思うきっかけになりました。

 

クリスそう思うきっかけとなった、コロナ禍のチャレンジについてもぜひ教えてください!

 

アルトPhotoshopでコラージュの作品をたくさんつくりました。最初はコロナによる外出自粛で大好きなサバイバルゲームができずにいた友人のために、サバゲーファッションを着た状態で実際にゲームをしているかのような本格的なコラージュ写真をつくったんです。それをきっかけに「サバゲー風コラージュ本格写真をつくります」とSNSで呼びかけたら、思いのほか声がかかって。作品を贈った人に喜んでもらえたのは、うれしかったですね。

カタリバオンライン for Teensは、行動を起こすのにうってつけ

クリスアルトさんも以前は「自分でつくる」という発想に至らなかったと言っていたように、行動に移すのは案外難しいことだと思います。

 

アルト確かに「自分でつくる」という行動を起こすのは勇気がいることだと思います。しかし行動を起こさなければ、クリエイティブな考えが育つどころか、そこにまで至らないと思うんです。

現代美術の世界ではよく「こんな作品、誰にだってつくれる」と言われます。それに対して現代美術に携わる人たちは「できるけれども、やらなかった」と返すんです。行動を起こすことで、相手の印象に残らせることに成功しているんですよね。

だから僕は、デザインコースに限らずカタリバオンライン for Teensのいろんなプログラムに参加している人たちはみんな、行動を起こしているすごい人だと思っています。

 

クリスそう考えると、カタリバオンラインに参加している人は、すごい第一歩を踏み出していることになりますね!

 

アルトしかも自分の身近なコミュニティ以外で行動を起こしている人の面白い考えに触れられますしね。

中高生にとってのコミュニティは、進学などで行動範囲は多少広がるものの、学校や部活がほとんどではないでしょうか。ただ昨今はSNSも発展していて、コロナ禍でオンライン上のつながりも一気に進みました。年齢問わず、誰でも気軽に行動範囲を広げていける時代なんです。もちろんそこにはリスクもあると思います。しかしそれを学ぶことも含めて、一歩踏み出すことが自分を変えるきっかけになると思うんです。

カタリバオンラインはすべてのプログラムが無料で大学生など年齢の近い大人が見守ってくれているので、安心して一歩を踏み出せる場所だと思います。

 


 

https://katariba-teens.online/2401

カタリバオンライン for Teensには、アルトさんが参加したデザインコース をはじめ、「やってみたい」「面白そう」という一歩を踏み出す中高生を全力応援するコースやプログラムがあります。

何度だって挑戦できる場所です。ぜひこのカタリバオンライン for Teensという場所を、あなたの新たな一歩を踏み出す場所として活用してくださいね。

横尾祐介

2021.11.13 UP

【通信制高校の魅力】自分のペースで色々な事を学べる学校|TCPライティングコース受講者課題

2021.11.05 UP

皆さんは、高校と言えばどんな学校を思い浮かべますか?おそらく毎日学校に通う全日制の高校を思い浮かべた人が多いのではないでしょうか。しかし高校は、全日制だけではありません。1日の授業時間が短い定時制高校。そして登校日以外は自分で勉強する時間を決められる通信制高校もあります。

進学先を調べる中で高校にもいろんな種類があるとは知っていても、学校に通って学ぶ全日制や定時制に比べると、通っている生徒の声が聞こえにくい通信制高校。気にはなるけれども、どんな雰囲気なのか疑問に思っている方もいると思います。そこで今回は、現役通信制高校生の私が、通信制高校の魅力を紹介します!

 

通信制高校の特徴と魅力

通信制高校

まず全日制高校と通信制高校の大きな違いは、単位の取り方にあります。通信制高校では「視聴票」と「レポート」という課題を提出して、スクーリングと呼ばれる年20日程度の登校日に授業を受けに行って、「単位認定試験」という試験を受けて合格することで単位を取得します。

通信制高校最大の魅力は、なんといっても登校日数だと思います。きちんと課題を提出し認定試験に受かりさえすれば、年に20日程度の登校だけで単位が取れるのです。家から出るのが苦手な人や多くの人にあまり会いたくないという人には、合うのではないでしょうか。

自己管理が難しい…そんな人の為のサポート校の存在

また「サポート校」の種類の多さも、通信制高校の魅力だと思います。サポート校とは、通信制高校に通う生徒を卒業まで支援する教育の場。通信制高校で単位を取るためのサポートや卒業後の進路など、さまざまな場面で手を差し伸べてくれる場所です。

通信制高校は自分のペースで学べる分、単位が取りやすい学校だと思います。しかしその分、課題の期限を守れないなど自己管理ができなければ、単位が取れなくなるばかりか卒業できなくなる可能性もあります。サポート校は自分だけでは管理が難しい部分を支援してくれる心強い存在なのです。

実際に私が利用しているサポート校は、視聴票やレポートの提出期限が近づくと先生が声を掛けてくれます。また、授業の内容や登校日数は先生と話し合って決めているので、無理なく楽しく通えています。

通信制高校

サポート内容を見ると「通信制高校と何が違うの」と思われるかもしれません。サポート校はあくまで「支援をする」場所なので、ここに通うだけでは「高校卒業資格」が取れません。履歴書などに卒業校を書く場合は、通信制高校の名前を書く必要があります。

サポート校ごとに、大学進学のための受験勉強のサポートをしてくれる場所や、就職の際に役立つビジネスや簿記の勉強ができて資格取得支援をしてくれるなど、さまざまな特色があるので高校卒業後の進路に合わせて選ぶことができます。また、音楽やイラストなど芸術分野の授業が多く開かれているところや、芸能活動をしながら通えるところもあるので、自分の夢や興味関心に合わせた学びを深めていきたい人にもおすすめです。

自分のペースで学べるだけでなく、自分の進路に合わせた学びを深めやすいのが通信制高校+サポート校という高校の特徴だと思います。

選択肢を知ることで未来の役に立つ!

私がこの記事を書いた理由は、通信制高校とサポート校の知名度を上げる以外にもあります。それは、中学生や高校生に後悔しない進路を選んでほしいからです。この記事を見て通信制高校やサポート校が少しでも気になった人は、沢山調べてみて下さい。そして、行ってみて雰囲気を体験して下さい。調べるだけでは分からない事が沢山わかります。

実際に私は1校も見学しなかったせいで、最初に選んだ学校が自分には合わないと入学後に判明しました。なので、気になる学校には行ってみることをおすすめします。通信制高校とサポート校は年中入学を受け付けている所が多いので、参加しやすい日程で学校見学やオープンキャンパスに参加すると良いですよ。

そして最終的には、皆さんが自分が後悔しない進路を選べる事を私は願っています。

(執筆:10月期TCPライティングコース|高2・るりさん)

外暮らし、されど野良じゃない 人と猫がともに暮らすためにできること|TCPライティングコース受講者課題

2021.11.05 UP

みなさんは「地域猫」を知っていますか?地域猫とは去勢・避妊手術を受け、一代限りの命を全うできるように地域のボランティアさん達に管理された猫のことです。
地域猫の耳にはVの形の切れ込みが入っています。そしてその形から「さくら耳」と呼ばれており、これが地域猫の証となっています。

地域猫

今回の記事では、その地域猫を管理するボランティアさん達の活動と地域猫と人間の共存について焦点をあてていきたいと思います。

 

地域猫活動、なぜ必要?

猫たちに去勢、避妊という手術を受けさせるこの活動は、なぜ今の世の中に必要なのでしょうか。

その理由は、「不幸な猫達を増やさないため」です。保健所に持ち込まれる、いわゆる「殺処分」対象の猫は、そのほとんどが子猫という現状があります。生まれたばかりの命がすぐに人間の手によって失われてしまっているのです。そのようなことにならないためにも、これ以上の繁殖を防ぐための去勢、避妊手術をして猫が増えないようにする必要があるのです。

また地域の環境問題を守るため、という理由もあげられます。手術を行っていない猫達はどんどん増え、餌を探すためにゴミを荒らしたり、家の庭で糞をしたり、発情期には大声で鳴いたりします。これらの問題はその地域に住む人たちにとっては、迷惑なものです。だからこそ安心して餌を食べられてトイレもできる場所を猫たちに用意するといった地域猫ボランティアの活動が、地域の人への迷惑被害を減らすことにもつながります。

地域猫ボランティア、その知られざる活動

地域猫ボランティア活動の仕事は主に4つのステップがあります。

まずは「猫を捕まえる」です。人間に捨てられ、そこから強い繁殖力とともに増えていく猫達。地域猫活動はその猫達を捕まえることから始まります。捕まえる方法として主に「捕獲器」というものを使います。細長いゲージのようなもので、奥に餌を置き、猫がその餌を食べようとしたら扉が閉まる、というものです。稀にとても人に慣れている猫がおり、そういう子達はそのまま抱っこして捕まえることもあります。猫によってさまざまです。

次に、「去勢・避妊手術を行う」です。捕まえた猫達を動物病院へ連れて行きます。市から発行されている手術無料チケット(登録団体だけがもらえる)が使える動物病院で、手術を受けさせます。今は、去勢・避妊手術専門の「スペイクリニック」という動物病院もあるほどです。。手術はオスが約20〜25分、メスが約1時間かかります。

そして「猫を元いた場所に帰す」です。手術をした後は元いた場所に帰します。

最後は「餌やり」です。手術を受けた猫達はもう地域猫の仲間入りです。一代限りの命を全うできるようにしっかりと管理します。

このような地域猫活動のことを「TNR活動」といいます。「捕まえる…Trap」「手術する…Neuter」「かえす…Return」それぞれの頭文字を取ったものです。

これらが主な地域猫ボランティアの活動内容です。その他にも糞尿の掃除、地域住民への理解など仕事がたくさんあります。

猫 捕獲

↑捕獲イメージ画像。実際はこんな穏やかな顔をしていません。

猫と人間が共存できる社会へ

昔は野良猫=殺処分という認識が根付いていました。しかし今日では、耳カットのある猫は殺処分対象にはなりません。猫は守られる存在となったのです。

とはいえTNR活動は生半可な気持ちでできるものではありません。辛いことや苦しいことも多々あります。

そもそも猫が増えるのは猫のせいではなく、捨てる人間達のせいです。だからこそ私たち人間にできるのは、捨てさせない状況をつくること。そして猫たちもこの世の中で安心して生きていける場所を作ることではないでしょうか?

一代限りの地域猫。その命をあたたかく見守りましょう。

地域猫

(執筆:10月期TCPライティングコース|高1・ねこゆいさん)

ジェンダーレスの漂流時代 「どちらともいえない」私たちの流れ着く先は?|TCPライティングコース受講者課題

2021.11.05 UP

いつも通り、むっくり起き上がってから私は朝のインスタントコーヒーから沸き立つ蒸気をボケっと眺めてふぅぅ、とひと息つく。いつまでもそうしていてはせっかくのコーヒーが冷えてしまうから、いつものミルクを今日は多めに注ぎ足して、まろやかで贅沢な一杯を飲み干す——。
そこでふと、気づいた。

ジェンダーは、コーヒーとミルクの関係に似ているのではないかと。

 

ミルクとコーヒーしか淹れちゃいけない

ジェンダー コーヒー

「ジェンダーがコーヒーとミルクの関係に似ている」とはなんのこっちゃ、と思われる人がほとんどだと思います。たとえば、コーヒーの割合が変われば、カフェラテにもカフェオレにもカプチーノにもなりますよね。またコーヒーだけではなく、紅茶とミルクの組み合わせならミルクティーにもなります。
これを性別に当てはめて考えてみましょう。誰しも「私、100%女性です!」「俺、100%男性です!」と思っている方は、案外少ないのではないでしょうか。例えば1人の人間の性別全体を100としてみたときに、本人は80%は女性だけれど20%は男性だと認識しているかもしれません。あるいは、男・女どちらも50%ずつだよという人もいるのかもしれません。こうやって考えていくと、なんだか面白くなってきませんか?世間では、このように自分で認知している身体や心の性別のことを「性自認」といいます。

性別というのはコーヒーとミルクの二つに分けることなんてできないように、決して「男性」「女性」で分けられないと思うのです。これがいわゆる多様性だと私は思っています。

このような違いがたくさん出てくることで、もちろん良い面もあるのですが、反対にさまざまな問題も生まれてきています。そこで、今回はこの「多様性」をキーワードにジェンダーについて考えていきたいと思います。

丸をつけたいのは、性別欄「男・女」の間にある「・」

ジェンダー

男性・女性という二分法(バイナリー)に当てはまらない人、「男性とも感じない」「男性と女性の間にいる気がする」という人。 こうした性自認や性表現を持つ人をノンバイナリーと呼びます。
有名人のなかにもノンバイナリーを公表している人がいます。日本では7月に宇多田ヒカルさんが公表し、話題に。 イギリスの歌手ウィル・スミスや、​『​クィア・アイ』のジョナサンもカムアウトしています。

かくいう私もそのノンバイナリーに当たります。小さい頃から私は性別欄の「男・女」の間にある「・」に丸を付けられたらな、と感じていました。なぜ「どちらか」に丸を付けなくてはいけないのか、幼いながらにごく小さな疑問を抱いていたのです。

ファッションに関しても、最近はユニセックスなものに興味があります。例えば卒業式などの身近なイベントでも着る「袴」。わたしも小学校を卒業するときに着たことがあります。

江戸時代、もともと男性用の着物だった袴。明治時代になると、動きやすさと実用性の面から女性にも徐々に広まっていったそうです。袴の歴史や文化だけを見ても、日本では150年以上も昔からジェンダーレスファッションが日常に取り入れられていたとわかります。

このようにジェンダーレスな歴史や文化があるにもかかわらず、やはり世の中には書類の性別欄やファッションなどをはじめとする、男性と女性だけの「無意識的」二分が数多く存在していると感じるのです。

「どちらともいえない」私たちの流れ着いた先には

ジェンダー

性自認に関する言葉は、ノンバイナリー以外にもたくさんあります。 トランスジェンダー、xジェンダー、クィア、アセクシャル、デミロマンティック……。 聞いたことがあるものもあれば、知らないものもあるかもしれません。調べてみると、ジェンダーに関する呼び方には85種類以上もあるんだとか。さすがに全部の呼び方は覚えきれないでしょう。

<参考>THINK ABOUTPRIDE JAPAN

しかし言葉があることによって、「自分だけじゃないんだ」「社会に認められた」と居場所を感じられる人もいると思うのです。

今の世の中はまるで、狭い船の中で「男はここ」「女はここ」と座席指定されているような窮屈で息苦しい状況ではないでしょうか。私は窮屈な船を飛び出して、もっとたくさんの場所でジェンダーレスが広がっていけばいいなと思っています。

「別に自分は心も身体も男/女だし、ジェンダーレスじゃなくたっていい」という考えを持っている人もいるでしょう。また「トランスジェンダーの人がどんな服を着ていたって自分は​差別しないし、自由に着ればいいよ」という声も耳にしたことがあります。この後者の声は一見協力的で理解があるように見えますが、実はそうではないと私は思っています。

例えば「身体は女の子だけど心は男の子」というトランスジェンダーの人が「男子の制服を着る」とします。「着た」という結果に目がいきがちですが、実は身体の性とは異なる制服を着るのにめちゃめちゃ悩んだ背景があると考えられませんか?「心の性と一致する制服を着ること」は、勇気を出した結果、行動だと思うんです。このような悩みや勇気は、心と身体の性が一致している人にとって無縁なもの。トランスジェンダーの人たちに立ちはだかる壁を、無意識のうちに「男女差のある服」という形で見てみぬフリをしてきたのがこれまでの世の中だったと思います。

しかし、今では少しずつ人生の選択が「性別」によって制限が少なくなってきました。より自由に表現できるようになった現代だからこそ、自分自身が「らしく」あれる性のあり方を探していってもいいんじゃないかと思います。「女性らしくなくては​いけない」「男性らしくなくてはいけない」と自分に呪いをかける「らしさ」はどこかに投げ捨てて、「自分らしさ」を磨いていくことで、ようやく「性別の枠に当てはめない生き方」が見つかるのだと思います。

私たちはいわば漂流者です。これまで世の中に当たり前にあった性別という「枠」が今、少しずつグラデーションになっていこうとしています。自分とは異なった性のあり方に違和感や抵抗感を覚える人も少なからず居ることでしょう。しかし、そんな時こそ自分の軸となっているものはなんだろう、と問いかけてみることが大切なのではないでしょうか。流れ着いたその先に、必ず陸はあるはずです。

 

なんだか性別の話って奥深くて難しそうと思っている方もこれを機にぜひ、「自分の性は何パーセントくらいかな?」と考えてみませんか? インターネットでいくつかの質問に答えるだけで性別を診断してくれるサイトもあるので、自分について知るときの参考にしてみてくださいね。

○セクシュアリティ分析 anone, https://anone.me/

(執筆:10月期TCPライティングコース|高1・ユッカさん)

 

心動かすために表現を考え抜いた作品たち!デザインコース修了課題まとめ

2021.11.03 UP

 

高校生のアウトプットをさまざまな形で応援する「Teens Creative Program」。2021年6月からスタートしたデザインコースベーシック編(※現在休止中)は、多くの修了生を見届けてきました。

 

デザインコースベーシック編では、最終的にデザインコースの告知ポスターを作成するということを卒業制作にしています。

1か月間でレイアウトや配色の知識を身につけ、形にしていくことは、難しい部分もありますが大きなやりがいがあります。

「初心者でもできた!」「デザインを詳しく学べてもっとやりたいと思った」と、毎回大好評です!

この記事では、10月期生の作品をピックアップして紹介をしていきます。

 

10月期生4名の作品を紹介!

かなぽんさんの作品

◎講師のあやきゃんより
配色のバランスが意識されていてとても美しいです!メインの色であるピンクの中にアクセントで入れている水色が非常に映えています。
キャッチコピーを左上に持ってくることで、見る側にどこを一番見てほしいかが一発でわかるデザインになっていますね。
絵具が飛び散る様子が随所に繰り返し使用されていて、統一感がでています!

 

 

せーらさんの作品

◎講師のあやきゃんより
背景に使用している画像から抽出した色を各ボックスで使用しているので、カラフルだけどまとまりがあるデザインになっています。
また、実はDay1~Day4にかけて植物のイラストがぐんぐん成長しているんです。せーらさん自身が想いをもってデザインに取り組んでくれたことが伝わってきます!

 

 

くーさんの作品

◎講師のあやきゃんより
シンプルなデザインながら、フォントの太さや大きさを変えることで非常にメリハリが出ていますね!
何が必要で、何が不要なのかという情報の取捨選択がよく考えられているのだと思います。
他がシンプルだからこそ、目の光彩のインパクト満点ですね!上手く「引き算」をすることで本当に目立たせたいところを目立たせることがができています。

 

Hさんの作品

◎講師のあやきゃんより
色味がほっこりする、温かさを感じる作品です。カラフルですが、背景で使っている色のみを他でも使用することでスッキリした印象をもたらしています。
全体的に絵具で書いたようなモチーフ・写真が使われていて、伝えたいコンセプトも伝わってきますね!
左下の比較的暗い場所に文字を入れるなど、視認性にもこだわって作成してくれました。

 


 

いかがでしょうか。今回ご紹介した4名は、全員初心者からのスタートです。

「センスは、知識だ。」というコンセプトのもと、工夫を凝らしてそれぞれチャレンジをしてくれました。現在デザインコースは休止中ですが、カタリバオンライン for Teensではプレゼン・イベント企画などさまざまな分野での中高生のチャレンジを応援しています!

 

高校生による高校生のためのオリジナルイベント3選【オンラインイベントコース修了生、その後】

2021.10.30 UP

「自分が1からイベントを企画して開催できるなんて、思ってもみなかった」

中高生のアウトプットやクリエイティブをサポートするTeens Creative Program(TCP)の「オンラインイベントプロデュースコース」に参加したほとんどの中高生が、こう言います。

月に1回の発表会「Teens Creative Fes」に向けて準備を進める中で、1から企画をし当日の運営までを実践する大変さも楽しさも味わえるこのコース。自分の本当にやりたいこと、伝えたいことは何かという問いと向き合ういい時間となっています。

そして修了生のなかには、カタリバオンライン  for Teensの公式プログラムとしてイベントを開催したメンバーも!

今回はそんな「オンラインイベントプロデュースコース」の修了生が実践したイベントを3つご紹介します。

※今回紹介しているイベントはすべて終了しています。

 

相談ってなんだろ?「寄り添う」について考える会|ちほさん(高3)

身近な人が悩んだり困ったりしている……。そんな時相談に乗りたいと思うけれども、どう声をかけていいか迷ってしまうものです。高3のちほさんはそんな誰もが抱えるやさしい悩みについて、「寄り添う」とは何かを考え、実生活に活かせるヒントをみんなで見いだしていくイベントをつくってくれました。

https://katariba-teens.online/1295

ラップ×自己内省=自己肯定感を高める|ゆうやさん

自分に自信がないという人は、案外多いのではないでしょうか?そんな悩みを持つ人にうってつけだったのがゆうやさんのラップのプログラム。なんと自分を表現する手段に「ラップ」を活用するのです。初めてのリリックづくり、そして実際にラップを披露……。参加者は意外な自己表現の仕方に楽しさを感じていました。

https://katariba-teens.online/1389

理想の教育って何だろう?|Mocaさん(高3)・Moco(高2)

高校生オリジナルプログラム初の「共同企画」となったMocaさんとMocoの「理想の教育って何だろう」。ひとり親家庭で育ってきたという共通点を持つふたりだからこそ、勉強する時の寂しさを理解し合えたと言います。そんなふたりが同じような思いを抱えた同世代の人たちのためにコミュニティをつくりたいと動いた第一歩がこのイベントでした。中高生にとって身近な教育について気軽に話し合える時間となりました。

https://katariba-teens.online/1856

【絶賛大募集】オンラインイベントプロデュースコース一緒に一緒にイベント作りませんか?

現在オンラインイベントプロデュースコースは毎月、発表会を含め全4回の日程で開催中です。テスト期間と被っていても、無理のない形で参加してもらえるようサポートします。また一度参加した修了生の参加も大歓迎です。

https://katariba-teens.online/2411

テリー植田

2021.10.29 UP

ライティングコース修了生のリアルな声、まとめました【参加者インタビュー】

2021.10.29 UP

ライティングコースインタビュー

カタリバオンライン for Teensでは、さまざまなコースに参加した中高生に参加者の生の声を聞く「参加者インタビュー」を行っています。今回はTeens Creative Programの「ライティングコース」修了生に実施した4つのインタビューをご紹介。コースの雰囲気や参加後の変化などをリアルに語ってもらっています。

 

「ライター気分が味わえる!文章を書くことにガッツリ取り組んだ先にある楽しさ」あいりんさん

もともと文章を書く仕事に興味があったというあいりんさん。学校ではなかなか経験できない「自分の好きなテーマで書く」という体験を通して、ライターになったような気分が味わえたそうです。

https://katariba-teens.online/1608

 

「作文が以前よりもスムーズに!他の人の視点や文章を真似て学べる時間」 テンさん

第1期唯一の中学生メンバーとして参加してくれたテンさん。思った以上にしっかりとした添削に驚きつつも、作文を書くスピードがアップするなど日常生活にも学んだことが活かされているという声をいただきました。

https://katariba-teens.online/1650

 

「読んでくれる誰かのためにも自分の挫折体験の文章を。書く葛藤の先で得られたものとは?」 ももさん

もともと書くことに強い興味を持っていたものの、少し恥ずかしさもあって踏み出せなかったというももさん。そんな彼女がなぜ「自分の挫折」を書いたのか、その理由についても語ってもらいました。

https://katariba-teens.online/1669

 

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【絶賛大募集】ライティングコース11月期で一緒に学びませんか?

現在ライティングコースは11月4日(木)スタートの11月期メンバーを募集中です。テスト期間と被っていても、無理のない形で参加してもらえるようサポートします。また一度参加した修了生の参加も大歓迎です。自分の書く力の成長を実感してみませんか?

https://katariba-teens.online/2054