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目の前の勉強をする?今だからできることをやる?/”問い”を育む 高校生たちの物語 #14

 

「”問い”を育む 高校生たちの物語。」は、カタリバオンライン for Teensで出会った全国の高校生の「未来」と「探究」を応援するインタビュー企画。

日常の小さな疑問や違和感、純粋な好奇心や”好き”から、迷いながら一歩ずつ「マイストーリー」を歩む高校生を紹介します。

陸斗さんプロフィール

高校1年、神奈川県在住、ハンドボール部
自分自身の過去の経験から「人との関わり方を円滑にする方法」に興味を持ち活動。自分の強みや個性を見つけるべく、高校1年の今だからできる学校外での経験に積極的に取り組む。

 

学校の外に出て知見と経験を広げる。高校1年の今だからできることをやりたい。

Q:今取り組んでいる探究活動/マイプロジェクトについて教えてください

今一番興味があるのは「人との関わり方を円滑にする方法」です。
プレゼンやスピーチの仕方など、「人に伝える」「人に魅せる」スキルを磨くことが純粋に楽しく、積極的に課外活動に取り組んでいます。

大学や社会人でどれだけ役立つかわからないけど、「伝える・魅せるスキル」を磨くことで人間関係がスムーズになったり、そこに触れている間はポジティブな気持ちになれます。
今は「何を伝えたいか」という具体的なテーマはないけれど、自分に好きなことができたときに、そのスキルや経験が助けになってくれると信じてます。

学校の探究授業の課題や目の前の勉強も大事ですが、高校1年の今だからこそできる課外活動に時間を使いたい、自分の知見を広める機会を作りたいと思っていて、先生にも後押ししてもらえるので、どんどん新しい挑戦をしていきたいです。

そして11月にはマイナビ主催のキャリア甲子園に参加します。企業が高校生に対してお題を出して、高校生がグループでアイデア出しをして発表するという内容なのですが、プレゼンテーションやチームで取り組むことにチャレンジしたいです。

 


▲友達と課外活動に取り組む様子

 

Q:「人との関わり方を円滑にする方法」に興味を持ち始めたきっかけは何ですか

小学校の時にクラスの人と仲良くできなかった経験が最初のきっかけだと思います。
中学の時からすでにプレゼンやスピーチに興味があったのですが、その時の経験があったので、「人に興味を持ってもらうこと」「人に面白く話を聞いてもらうこと」に意識が向くようになりました。

最初は「ハブられないように」というマイナスの考え方から始まったのですが、中学でスピーチをするときに意識して話をしてみました。その時、国語の先生に評価してもらい学年代表に選んでもらったのも大きかったです。

高校に入ると、同じことを感じる友だちとも出会い、もっと深めてみたいと思って今行動をし続けています。また、以前学校の発表会で先輩が「行動経済学」の話をしているのを聞き、合理性に欠けていても人間がしてしまうことなどの視点も自分の関心に繋がるかもと思い興味を持ってます。

 

「人と人を繋ぐ役割」。勉強以外の自分の強みや個性を作りたい。

Q:探究活動/マイプロジェクトを通じて、どんな学びや変化がありましたか

「どうしたら相手に興味を持ってもらえるか」という意識が強くなったことです。

中学の時は、プレゼンや自分が話をするときは、相手に押し付けるような言い方でした。そこから自分のスピーチを聞いて笑ってくれる時があることに気づき、どんなことをしたら相手が笑ってくれるんだろう?ということを考えるようになりました。

プレゼンやスピーチをする時、相手が興味がないことをスピーチすることも多いので、相手と自分の共通点、相手が知ってるネタを入れることで、相手にわかる!と興味を持ってもらえることに気づけました。

また、一緒に頑張りたい仲間と出会えたことも大きいです。自分自身がやりたいことはまだ見えてきてないけど、今の原動力は、友だちの存在です。
高校入学時は同じレベルだと思ってたのに、卒業後はアメリカの大学に行きたいという目標を持ち、向上心を持って取り組んでいる姿を見て、その熱意に負けたくないと思ってます。キャリア甲子園に誘ってくれたのもその友だちなのですが、同じ熱意を持たないとダメだなと思うし、一緒にやるために、いろんなことに力をかけていきたいです。

 

Q:これからどんなことにチャレンジしていきたいですか

まずは11月のキャリア甲子園、そして来年のプレゼン甲子園など、どんどん活動を広げていきたいです。具体的なゴールはまだ見えないけど、楽しい間は続けていきたい。そして、勉強以外の自分の強みや個性を作っていきたいです。

なんとなくですが、「チーム/グループの中で人と人を繋ぐ役割」「一人ひとりの個性を活かしたチーム作り」が自分なりの良さを活かせるものかなと感じてます。フォローができる人になる、誰かを支えることを大事にしていきたいです。

これまで委員会などでも一番前に出るより、リーダーを支える存在の方が居心地が良かったですし、全体を俯瞰してみたり、一人ひとりの声を聞いて個性を活かしたチーム作りをしたり、そんな存在になりたいと考えてます。

 

自分のことをしっかり見てもらえる。行動の原動力をもらえる場。

Q:今回カタリバオンライン for Teensに参加した理由を教えてください

キャリア甲子園に向けて、自分にできることはプレゼンだと思い、夏休みの間に磨ける機会を探していました。他にも高校生が受けられる講座のようなものはあったのですが、カタリバオンラインのホームページをみて「こういう力が身に付く!」というのが分かりやすく、入りやすかったのが大きいです。

 

Q:カタリバオンライン for Teensに参加してどうでしたか

「プレゼンテーションスキル」では、今までぼんやりこういうやり方が良いのかなと思っていたことがちゃんと言語化されて、理解が深まりました。
特に「伝える/伝わるの違い」をちゃんと聞けたのは大きかったですし、人に説明しやすくなりました。

また、大学生のキャストの皆さんが具体的に褒めてくれるのでとても自信になり、次もこうしてみよう!という原動力になりました。学校だと先生もローテーションですし、生徒数も多いので、なかなか個人の活動を認知されたり褒めてもらえることは少ないのですが、すごく自分のことを見てもらえてる感覚がありました。

また、他の高校生の発表を聞いて、学校の行事や起業など、一人ひとり力を入れてるテーマが異なるのが驚きでした。これが自分の興味のある分野です、と言えるのは強みだなと思いましたし、自分が興味のある分野も知りたいなと思い、その後、他の大学のセミナーにも参加してみました。まだはっきりとは見えないですけど、部活、勉強ばかりではなく、知らないことがたくさんあるので、今後も色々と参加して視野を広げていきたいです。

 

Q:最後に全国の高校生へメッセージをお願いします!

自分に自信を持って活動することが大事だと感じてます。私はネガティブなことをどうやってポジティブに変化させるかということが多かったのですが、自分なりの指針や大事にしていることがあれば、活動にも熱を持って取り組めると思ってます。
プレゼンも人に認められなかった過去がきっかけですし、マイナスからプラスを生んで、それをエネルギーにいま活動しているので、ぜひみんなが自分に自信を持って取り組めるようになると良いなと考えてます。