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自分の人生、欲張って生きたらダメなの?/”問い”を育む 高校生たちの物語。 #18

「”問い”を育む 高校生たちの物語。」は、カタリバオンライン for Teensで出会った全国の高校生の「未来」と「探究」を応援するインタビュー企画。

日常の小さな疑問や違和感、純粋な好奇心や”好き”から、迷いながら一歩ずつ「マイストーリー」を歩む高校生を紹介します。

Ponoさんプロフィール

高校2年、大阪府在住
インターナショナルスクールに通い、生徒会の副会長として新たな企画にチャレンジするPonoさん。自分のやりたいことにどん欲に、まずはやってみる精神で、カフェ巡り、ボランティア、課外活動などに積極的に取り組む。

 

何か1つに決められない。中身はなくても形から入ってもいい。

Q:今取り組んでいる探究活動/マイプロジェクトについて教えてください

正直、私は興味分野がたくさんあり、何か1つと言われるととても悩みます。
他の高校生を見て、興味分野を深めていてすごいと感じることもあるし、自分もちゃんとやらないと、と思うこともありますが、今はやってみたいと思ったことに手あたり次第チャレンジしながら、日々刺激を受けて過ごしています。

そのうちの1つが生徒会活動です。私はインターナショナルスクール(専門学校・高等課程)に通っていて、2月から生徒会任期がスタートしました。
印象的だったのが、体育大会を自分たちで起案し実施したことです。私が通っている学校には体育大会がないのですが、会長・副会長の3人で体育大会を起案し、5月のGWに開催しました。メンバー間で意見のぶつかりが多かったり、まとめるのも大変でしたが、最終的には大きな体育館を借りて実施できました。みんなが楽しんでいる様子やありがとうという言葉をもらえ報われた気がしますし、自分にとってはとても学びの多い取り組みでした。

 


▲体育大会の様子

 

また「食」に興味があり、カフェ巡りは私にとって色々な気づきを得られる時間です。お店の雰囲気からオーナーの人柄やどんな哲学でつくられたのかを考えたりします。例えばドーナツ1つでもお店によって全然違うし、作業効率やコストカットなど様々な角度から考えながら食べることはとても面白いです。インスタでカフェ発信をしている同世代の子にアポをとって会うこともありますし、人との繋がりが生まれるきっかけにもなります。

それ以外にも、ボランティア活動や「ディスカバ!」の活動に参加したり、カタリバオンラインもそうですが、知見を得るために様々な活動をしています。
色々興味があるからこそこれからの進路に悩むことも多いですが、どんなものでも新しい知識を得られたり、学びがあるので、中身はないけど形から入るのもありだと思うし、今はまず行動してみることを大事にしています。

 

先入観を持たない。人との関係性も学びも変わっていく。

Q:探究活動/マイプロジェクトを通じて、どんな学びや変化がありましたか

一番大きいのは、「先入観を持たない」ことの大切さです。
例えば体育大会の活動でも、私自身は責任感が強い方だと思うのですが、力を抜きながら取り組みたい人もいますし、様々な人がいると感じます。でも、最初から先入観を持って接すると気づけることも気づけないし、自分の中でも得がないと思います。
また新しい知識を得るときも、まっさらな状態でいくと学びが大きかったですし、真逆の意見を持っててもまずは受け入れてみることで視野が広がりました。

 

Q:これからどんなことにチャレンジしていきたいですか

まずは英語で海外の方と交流する機会を作っていきたいです。
将来海外で働きたいと思っていて、そのために今の自分の英語がどれくらい通じるのか、ディスカッションできるレベルなのかを確認したいです。イギリスやアメリカなどそれぞれの国に文化があると思うので、他の国の英語にも触れたいです。

大学は1つの通過点だと思っていて、その先にはやりたいことがいっぱいあります。
大学卒業後はCA(キャビンアテンダント)になり、その後はツアーコンダクターとして旅行のプログラム企画をしたり、アメリカのディズニーでも働きたい。そして自分自身で起業したいという想いもあります。
欲張りと言われることもありますが、欲張って生きていきたいと思います。

 

自分の好きなことを、自分らしく伝えられる場所。

Q:今回カタリバオンライン for Teensに参加してどうでしたか

インスタグラムの広告を見て、様々なスキルが学べるので自分にも必要だと思って参加しました。

「プレゼンテーションスキル」では、まずは自分らしくできたことが一番良かったです。
学校でもプレゼン機会はありますが、今までは与えられた内容でプレゼンをしたり、事実を述べるスタイルが多かったです。カタリバオンラインでは自分の好きなことを自分らしく伝えられたことが印象に残ってます。プレゼンの具体的な作り方についても、骨組み、肉付け、プロセスなど新しいやり方を学べました。

「グローバルマインドセット」では、Zoomのブレイクアウトルームで少人数で話をした時間が印象に残ってます。学校外の高校生と話をする中で、みんなが自分の意見を伝えようとしていて楽しかったですし、自分の知らない場所で英語に触れようと思えば触れられる場所があるということに気づけました。

初対面になる人が多いので、誰かがアクションを起こさないと始まらないし、自分がまず行動を起こすことを意識するので、とてもいい経験になります。

 

Q:最後に全国の高校生へメッセージをお願いします!

「視野を広く、世界に視野を」ということを私は大事にしています。活動力のある私たち若者が日本を出て、何かを持ち帰ってくることが活性化に繋がると思います。日本の衰えが進んできている中で、新しいフレッシュな考えを海外で見つける。日本の教育はこれでいいのか?など外部からの視点や眼鏡を持つことでもっと世界が変わっていくのかなと感じてます。