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熱中して勉強する内容って、学校の教科でないとダメ?/”問い”を育む 高校生たちの物語 #45

 

「”問い”を育む 高校生たちの物語。」は、カタリバオンライン for Teensで出会った全国の高校生の「未来」と「探究」を応援するインタビュー企画。

日常の小さな疑問や違和感、純粋な好奇心や”好き”から、迷いながら一歩ずつ「マイストーリー」を歩む高校生を紹介します。

ひめゆさんプロフィール

高校3年生、北海道在住、文芸部所属。趣味は読書・映画鑑賞。

「学びの本質」をテーマに、自身の学習に対する取り組み方や考え方を分析し、

能動的な学びについて、日々探究を進めている。

 

探究活動の始まりは、心電図検定を独学することだった。

 

Q:今取り組んでいる探究活動/マイプロジェクトについて教えてください

 

「授業以外の学び」をテーマに探究をしています。学校の探究学習で自由にやっていいと言われたので、自分自身を実験台に、心電図検定を独学することにしました。そこから、学校でやるような方法ではない学びの方法を探っています。

元々、医療系の道に興味があり、資格を取りたいと思っていたのですが、医療系資格は年齢制限や大学卒業資格が必要なものばかりでした。その中で、心電図検定が唯一年齢制限がなかったので、学校の時間を使って合格したいと思ったのが始まりです。

心電図の勉強を通して勉強の方法を探るという方法なら学校の時間で実現できると思いました。3年生の5月に学校内の全体発表があるのでそれに向けて今も探究活動を続けています。

 

現在は、勉強の楽しさの本質がどこにあるのかを考えていて、学校の先生や友達と「そのテーマについてどう考えるのか」対話を繰り返しています。そこでは、自分の学びに対して対等に意見がもらえています。情報収集のために、Twitterなどで心電図検定を受ける人たちとのコミュニケーションをとっているのですが、心電図検定を受ける人は看護師など、もともと資格を持っている方ばかりで知識があり年齢層も高く尻込みしてしまうこともあります。なので、もっとコミュニケーション能力を向上させたいと思っています。工夫していることは、自分の勉強の過程を発信することです。心臓の働きを理解することから始めて、看護師・医学生向けの参考書を本屋に買いに行ったりしています。

 

教科以外の学びも評価される未来を実現したい。

 

Q:探究活動/マイプロジェクトを通じて、どんな学びや変化がありましたか

 

いままでの学校の勉強では、先生の指示通りに学習する受動的なものでした。自分で考え、勉強したことで「こうやって勉強したらいいんだ」という新たな気づきがありました。さらに、改めて自分の学び方を振り返りったことで、どんどん問題が解けるようになる経験ができ、今後、新たに勉強するときにも役立つはずだと思っています。

 

やっぱり能動的な学びが大切だと改めて感じています。先生にも同じことを言われたことはありますが、自分で実感すると別ものですね。私の探究で言うと、ただテキストをこなす学習方法だけでは受動的で、心臓の動きを実際に理解したり、心電図の波形がどのように出力されているかをイメージして自分に落とし込むのが深い学びであり、能動的な学びだと思っています。

 

受動的な学びは楽だけど、能動的な学びをするのは楽しい。「楽な学び方を続けるより、楽しい学び方へ変化させていく。」そのほうが定着力も上がることにも気がつきました。

 

学校の勉強以外の日常的な学びでは、「勉強の本質とは何か」について考えてみました。自分のことをより深く追求してみようと思い、自分が今まで楽しいと思ってきた状況の中で「共通していること」を整理してみました。

それから、以前と比べて、友達や先生と対話する時も、相手の言葉の意味をひとつひとつ丁寧に考えることで相手の思っていることが今まで以上に分かるようになってきた感覚があります。さらに、友人から「全く関係ない2つ以上の事象の中で共通するものを見つけ出すのが上手いんじゃない? それが自分の強みにできるんじゃない?」と教えてもらい、結果的に、自分の長所に気づくところにたどり着きました

 

Q:これからどんなことにチャレンジしていきたいですか

 

学校の勉強だけではなく、その人が楽しいと思って能動的に実践しているものならダンスや歌など、自分がやりたい勉強を追求すれば、そのことが学校の勉強ができることと同列に評価される世の中になればいいと思っています。

 

具体的な構想はまだないのですが、学ぶ楽しさとは何かを考え、勉強の楽しさの本質や勉強を楽しくする方法を一般化して、誰もが勉強を楽しめるようなシステムを作りたいです。

学校でもテキストをやるだけの勉強に陥ってしまう友達が結構いるので、近くの友達に能動的に学ぶ方法を具体的に伝えて、みんなで勉強を楽しくやっていけるようにしたいです。まずは、自分がしている思考を、デザインやプレゼンでまとめて伝えてみようと思っています。自分がどういう思考で勉強に取り組んでいるかを示して「その子だったらどういう風に応用できるか」を一緒に考えて実行へ移すお手伝いがしてみたいです。

 

▼探究内容について先生と対話している様子

自分の想いを相手に伝える方法を知り、表現する面白さを再確認できた。

 

Q:今回カタリバオンライン for Teensに参加した理由を教えてください

 

マイプロへ出場した際に案内があり、楽しそうだと思いました。私は、学校でプレゼンをしたり、全体の前に出て発表する機会がよくありますが、相手にあまり伝わっていないと思うことがあるので、それをどうしたら良いかを学びたいと思っていました。また、私はプレゼンが得意じゃないので、自分のスキルを高めたいと思い参加しました。

 

Q:カタリバオンライン for Teensに参加してどうでしたか

 

様々なプログラムへ参加した中でも印象的だったのがデザインスキルでした。正直に言うと、今までデザインは、情報さえ載っていればいいと思っていました。でも、余白を作るのが大事だったり、情報ごとに固めてまとめることが視覚的に重要だということを聞いて、最近はCanvaを自分でも使っていて、楽しいと思えるようになりました。他に参加している人のデザインを見られたり、気軽に発言しやすい雰囲気もあったのでたくさん意見をもらえたし、自分も色々話せたので良かったです。

 

Q:最後に全国の高校生へメッセージをお願いします!

 

学校の勉強は確かに大切で、学校の先生から指示をされて行うことも多いと思います。しかし、自分の個性を出すことも大切だと私は考えています。先生の言うことが全て正しいと思わないで良いので、能動的な姿勢をもって、自分の好きなことに取り組んでもらいたい。

これからの社会は、普通に会社に就職したり、言われたことをやるだけじゃなくて、自分が本当にやりたいことを貫き、認められるようになっていってほしいです。