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脱ファストファッションでゴミ問題を解決するには?/”問い”を育む 高校生たちの物語 #55

「”問い”を育む 高校生たちの物語。」は、カタリバオンライン for Teensで出会った全国の高校生の「未来」と「探究」を応援するインタビュー企画。

日常の小さな疑問や違和感、純粋な好奇心や”好き”から、迷いながら一歩ずつ「マイストーリー」を歩む高校生を紹介します。

 

ふじさんプロフィール

高校2年生、宮城県出身。アニメ「ツルネ」がきっかけで中学から弓道を始める。趣味はマンガを読むこと、YouTubeを見ること。

 

ゴミの山を見て、環境問題やリサイクル服に関心を持った。

 

Q:今取り組んでいる探究活動/マイプロジェクトについて教えてください

 

服のゴミ問題やファストファッションをテーマに、学校の友達と二人で探究活動をしています。地理の教科書で服のゴミの山の写真を見て、服を安く買っては捨てるというサイクルに衝撃を受け探究し始めました。具体的には、服の回収、リサイクル服の製造・販売を行っている企業に、人気のある服について需要調査をしています。また、カタリバのワークショップデザインを実践し、ファストファッションについて全国の高校生たちと意見交換をしました。これから、探究の方向性をさらに絞り込んでいきたいと思っています。

リサイクル服は環境に優しい一方で、コストが高く販売価格も高いため、とくに高校生は手に取りづらいのが現状です。しかし、価格は安くできなかったとしても、デザインや機能性を工夫することで買ってもらえないかと考えています。いつか企業に事業プランを提案し、高校生をはじめ多くの人にファストファッション以外の服も届くようにしていきたいです。

 

▲買いたくなるリサイクル服について考えるワークショップ。

 

さまざまな意見をヒントに、リサイクル服のビジネスプランを考える。

 

Q:探究活動/マイプロジェクトを通じて、どんな学びや変化がありましたか

 

企業の方をはじめ、今まで話したことのない方と意見交換ができて、活動の幅が広がりました。高校生でもこうした幅広い活動ができることはおもしろいと感じています。

一方で、疑問に思ったことを調べることはできても、具体的に行動を起こすことは難しいと感じています。ビジネスプランの構想は、生徒だけで考えられるアイデアに限界があったり、すでに企業やNPOで実践されていたりするので、具体的なアクションが見つからず苦労しました。また、行動することが見つかっても現実味がなかったり、実践が難しかったりすることもあり、思い描いている理想像を現実にしていく難しさを感じています。

 

Q:これからどんなことにチャレンジしていきたいですか

 

高校生企画を通して、想定とは異なるものも含めてさまざまな意見を聞くことができたので、調査結果なども参考にしながら、高校生でも買いたいと思える価値のあるリサイクル服について考えていきたいと思います。また、すぐにサイズの変わってしまう子供服についても、再生したり循環させるようなシステムを考えてみたいです。

また、これらの経験を踏まえて、環境問題は経済と結びつきが強いと感じたので、環境経済学のゼミのある大学に行きたいと思っています。環境問題を解決するためにはコストがかかるため、理想と現実のギャップを埋める必要があります。こうしたことについて、大学のゼミで幅広く探究していきたいと思っています。また、大学などで学んだ知識だけでなく、企業との関わりも持ちながら、リサイクル服などのビジネスプランについて考えていきたいです。

 

怖がらずに活動に挑戦してみて、探究に対するイメージや考えが変わった。

 

Q:今回カタリバオンライン for Teensに参加した理由を教えてください

 

1年生の時に学校で探究活動をしたのですが、課外活動に取り組んでいる生徒も多い学校なので、もう少しできたのではないか…と思っていました。

最初にカタリバオンライン for Teensを知った時は、エネルギーの高い人たちが参加する印象があり敷居が高いと感じていました。けれど、高校生企画ではいろいろなテーマがあったので、難しい内容でなくても大丈夫なのかなと思ったし、実際に参加してみたら、すごくエネルギーがあるわけでなくても、部活や勉強があっても活動できるのだと気づきました。大学生のキャストの方も活動をサポートしてくれたので、安心感がありました。

 

Q:カタリバオンライン for Teensに参加してどうでしたか

 

いくつかのプログラムに参加したのですが、ファシリテーションスキルが一番印象的でした。それまで、ファシリテーションはやったことはあったのですが、自信がなかったし、楽しく活発な話し合いの場を作ることに苦手意識がありました。プログラムに参加して、自分が思っていたより固く考えなくても良いことがわかり、楽しんでやってみようと思えるようになりました。一緒に活動している学校の友達ともたくさん意見を出し合いたいと思っているので、ファシリテーションで学んだことを活かしていきたいです。

また、リサイクル服をテーマにした高校生企画を実践した時には、思っていたより多くの人が参加してくれて、活発な話し合いの場をファシリテーションするヒントを掴めたと感じました。リサイクルや環境問題に関心を持っている人はたくさんいますが、実際に話し合う機会は少ないため、高校生企画を通してお互いの考えを共有し合い、さまざまな意見に触れることができました。私は人とあまりたくさん話すタイプではないのですが、自分の意見を持っている人たちと意見交換をしたり、初めて自分が中心になって企画を作りあげて、「私でもできる」という自信に繋がりました。また、プログラムに参加していた他の高校生も、みんなの前で自分の意見をはっきり言える人や、面白いノリの人がいたりして刺激になりました。

 

▲高校生企画「買いたくなっちゃう『リサイクル服』を考えよう!~楽しく『環境問題』にアクション!~」の時の様子。

 

Q:最後に全国の高校生へメッセージをお願いします!

 

探究活動は難しいイメージがありましたが、自分の考えを持っている人と話すことでさまざまな考えに触れられるので、探究に対するイメージや考え方が変わりました。周りの大人も活動をサポートしてくれるので、敷居が高いと思わないで、少しでも気になることがあったら「ちょっと他の人と楽しく話してみるくらい」の気持ちで始めてみてほしいです。怖がらずにチャレンジしてみたら、新しい自分が見つかるかもしれません!

 

▼ふじさんが実施した高校生企画はこちら!▼

Teens会員の高校生持ち込み企画「買いたくなっちゃう『リサイクル服』を考えよう!~楽しく『環境問題』にアクション!~」(23年8月16日実施)