相手の価値観を理解できたら、世界が平和になる？／”問い”を育む 高校生たちの物語 #57
「”問い”を育む 高校生たちの物語。」は、カタリバオンライン for Teensで出会った全国の高校生の「未来」と「探究」を応援するインタビュー企画。
日常の小さな疑問や違和感、純粋な好奇心や”好き”から、迷いながら一歩ずつ「マイストーリー」を歩む高校生を紹介します。
| みづきさんプロフィール
高校2年生、新潟県出身。趣味はミステリー小説を読むこと、音楽を聞くこと。 |
全人類の価値観に触れて、自分をアップデートする。
Q：今取り組んでいる探究活動/マイプロジェクトについて教えてください
学校の友達と二人で、「全人類の話を聴きたい！！プロジェクト」というマイプロジェクトに取り組んでいます。これは、老若男女問わずいろいろな人にインタビューして、相手の価値観や考え方を取り入れて自分をアップデートしていくという活動です。すごいなと思う人や、「どうしてこんなことができるのだろう？」と疑問に思った人に、「なぜそんな生き方ができるのですか？」と問いかけたりしています。
学校の「夢授業」がきっかけで、このプロジェクトを始めるようになりました。夢授業というのは、将来の選択肢の幅を広げるために、起業家やITエンジニアなど外部の講師の方に、人生や現職に至った経緯などを聞く授業です。授業に来た外部講師の方や、マイプロを通して「おもしろそうだな」と思った方にインタビューをしています。
活動を始めて約8カ月間で、30人以上にインタビューしました。今後は、海外の方にもお話を聞いてみたいと思っています。
▲学校の友達と二人で、「全人類の話を聴きたい！！プロジェクト」に取り組む。
他者理解の先に目指すのは世界平和！
Q：探究活動/マイプロジェクトを通じて、どんな学びや変化がありましたか
一人で思考する時間が長くなったと思います。また、インタビュー中に「この人はこういうことがあったからこの価値観に繋がるのだろうな」と分析する力が働いたり、普段の生活でも直観や閃きができるようになったことがとても楽しいです。幼い時から物事を考えすぎてしまうことがコンプレックスだったのですが、このプロジェクトを通してそうした性質をポジティブに捉えることができるようになりました。
Q：これからどんなことにチャレンジしていきたいですか
この先、自分一人の考えではどうすることもできない壁にぶち当たってしまうような時に、今までお話を聞いた人たちの考えをカギにして、突破口を開けるようになるのが目標です。また、私は人の価値観を知るだけでなく、その価値観の生まれた背景に目を向けることで相手を理解できたと思います。なので、それが全人類でできれば、世界が平和になるのではないかと思うので、最終的には世界平和を目指しています！ まずは自分のできる範囲から、少しずつ他者理解・平和の輪を広げていきたいと思います。
▲インタビューを通してさまざまな考え、価値観に触れる。
言語化することで自分のプロジェクトがもっと好きになった。
Q：今回カタリバオンライン for Teensに参加した理由を教えてください
インスタでカタリバオンラインのことを初めて知って、「他者理解」や「自己分析」といったテーマがおもしろそうだなと思いました。自分の成長につながりそうだったのと、全人類プロジェクトにも活かせそうだと思ったので、ライティングやファシリテーションのプログラムに参加しました。
Q：カタリバオンライン for Teensに参加してどうでしたか
ライティングスキルのプログラムが一番印象に残っています。自分の取り組んでいることに対して、「このプロジェクトって何？」と聞かれた時に、言葉でうまく説明できるようにしたいと思って参加しました。実際に文章を書いていくうちに、「こういうことがあるからこのプロジェクトが好きなんだな」と改めて理解できて、自分のプロジェクトがより好きになるきっかけになりました。また、プログラムの中で「そもそも誰にこの文章を届けたいのかが大事だ」とアドバイスをいただいたので、文章を書くときはいつも対象を意識するようになりました。
一緒に参加していた高校生は探究の熱意が伝わってくる子が多くて、勇気をもらいました。良きライバルみたいに勝手に思っていて、それが自分のモチベーションになっています。
他にもいくつかプログラムに参加しましたが、全体的にスキルアップしたと思います。自分の考えを安心して言える場だからこそ、思っていることを躊躇なく言えるようになりました。
Q：最後に全国の高校生へメッセージをお願いします！
悔いのないように生きてほしいです！ 最近、「人生は一度しかない」という言葉を自分の中でかみ砕いています。一見すごく単純な言葉に聞こえますが、よく考えてみると人生は1回しかないから、1回死んでしまったらそこで終わりなのです。その間の時間に何をするかが大事なので、限られた時間を大切にして、自分のやりたいことに突き進んでいってほしいと思います。
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