自分自身を大切な存在だと思えるようになるには?/”問い”を育む 高校生たちの物語 #60
「”問い”を育む 高校生たちの物語。」は、カタリバオンライン for Teensで出会った全国の高校生の「未来」と「探究」を応援するインタビュー企画。
日常の小さな疑問や違和感、純粋な好奇心や”好き”から、迷いながら一歩ずつ「マイストーリー」を歩む高校生を紹介します。
mochiさんプロフィール
高校3年生、神奈川県出身。趣味はNetflix(ネットフリックス)でドラマや映画を見ること。 |
みんなが自分自身を大切にできるように、ワークショップを実施
Q:今取り組んでいる探究活動/マイプロジェクトについて教えてください
カタリバのワークショップデザインにおいて、「一人ひとりが自分自身を大切な存在であることを認識できるようになってほしい」という思いのもと、 “SELF LOVE”というテーマで発表を行いました。
私は父親が台湾人、母親が日本人であり、中国語メインの学校に通ったり、アメリカへ留学に行ったりといった経験をしています。そこではいろいろな価値観に触れられた一方、「本当の自分って何なんだろう?」「どうしたら自分をもっと好きになれるのだろう?」と思うようになったんです。そして自分だけでなく、周りの子たちも自分を大切にできている人は少ないのでは?という考えから、今回の企画に至りました。
ワークショップでは、自分自身の性格などを見つめ直す「自分クッキング」というワーク、自分の内面に悩みを持つ架空のキャラクターに対して「もし友達だったらどんな声をかけるか」といったケーススタディを通して、参加者に“SELF LOVE”の大切さを伝えました。
▲「自分クッキング」「みんなのお悩み相談会」といったワークを実施。
「発信→対話→成長」のサイクルを、今後さらに加速させていく
Q:探究活動/マイプロジェクトを通じて、どんな学びや変化がありましたか
ワークショップの実践を通して、自分にとって初めての経験が多くでき、「今すぐ良い結果が出なくてもまず挑戦することに意味がある」と思えるようになりました。
また、ワークショップを作っていくうえでは、ふわっとした考えをうまくまとめるのが苦手という自分自身の課題と向き合い、どうしたら参加者に伝わりやすくなるのかを考え、話し方やスライドなどを工夫できました。この経験を活かして、最近では自分自身としっかり対話をして考えをまとめることを実践しています。
Q:これからどんなことにチャレンジしていきたいですか
今回のワークショップを最初のステップとして、「自分の考えを発信する、周りと対話する、自分自身を成長させる」というプロセスを今後も磨いていきたいです。私は海外の大学に進学したいので、大学生になってからは、自分から発信する機会が特に増えそうだなと思っています。
またワークショップで扱った “SELF LOVE”については、自分にとってまだ解決しきれていないテーマです。今後の人生においてもとても大切なことだと思うので、これからも探究を続けていきたいです。
自分の「本当の想い」を発信したら、いろいろな高校生が受け止めてくれた
Q:今回カタリバオンライン for Teensに参加した理由を教えてください
高校3年生の冬に「高校生活はもう終わってしまうんだな…」と感じるようになり、残りの期間で何かチャレンジしたいと思うようになりました。高校生の活動をインターネットで調べていた時にカタリバを見つけて、ワークショップデザインに興味を持ち、やってみたい!と思い参加しました。
Q:カタリバオンライン for Teensに参加してどうでしたか
事後アンケートなどを通して、参加者が興味を持ってくれたことを感じ取れたので、ワークショップをやって良かったと思いました。質疑応答の時間では、参加者の子たちと等身大の自分で会話できました。自分の完璧ではない部分も見せることができ、それを受け止めてもらえたのも、貴重な経験だったなと思います。
参加メンバーは、各々「自分はこれをやりたい」という情熱を持っており、さらに他の人のやりたいことを肯定してあげる子が多かったです。そのため、自分も軸をぶらさずにワークショップを実施できました。
また企画を形にしていく途中では、運営の方が「これってつまりこういうこと?」といったよりよい方向に導くコミュニケーションをしてくださり、うまく進められました。
私の場合は、自分がワークショップを作っていくプログラムの前に、他の子のワークショップに参加をして、刺激を貰ったのも良かったと思います。話し方やスライドのまとめ方などに、とても衝撃を受けたのを覚えています。
Q:最後に全国の高校生へメッセージをお願いします!
学校だとどうしても発信しづらかったり、先生や友達の目を気にして話せなかったりする人は、カタリバのプログラムに一度参加してみて欲しいです。
私の場合は、小学校から同じ学校に通っていて、長年ずっと一緒だからこそ周りに言いづらいことがあるなと感じていました。カタリバに参加したことで、「本当はこう思っているんだ!」という想いを発信し、それをいろいろな高校生が受け止めてくれるという経験ができました。
もちろん、学校で自分の考えを話すことができる人にとっても、カタリバのプログラムは役に立つと思います。ぜひチャレンジしてみてください!
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