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地域活性化のヒントは、自分の「好き」の中にある?/”問い”を育む 高校生たちの物語 #72

「”問い”を育む 高校生たちの物語。」は、カタリバオンライン for Teensで出会った全国の高校生の「未来」と「探究」を応援するインタビュー企画。

日常の小さな疑問や違和感、純粋な好奇心や”好き”から、迷いながら一歩ずつ「マイストーリー」を歩む高校生を紹介します。

 

はらだんさんプロフィール

神奈川県に住む高校3年生。6月まで弓道部に所属し、引退後は受験勉強に励む。地域活性化をテーマに、Instagramで交通インフラや地域イベントの魅力を発信している。趣味はスポーツ観戦と鉄道で、小学生の頃から続けている。

 

趣味を深める延長線上で始まった探究活動

 

Q:今取り組んでいる探究活動/マイプロジェクトについて教えてください

 

私の探究テーマは「誰もが快適に暮らせる街はどんな街か」です。地域活性化という大きなテーマの中でも、特に交通インフラや地域行事に焦点を当てています。
具体的には、Instagram(@haradan_starlight)を通してさまざまな場所やイベントに足を運び、その魅力や歴史を紹介する情報発信をしています。

 

例えば、2025年5月には東京都港区の高輪ゲートウェイシティを訪れました。駅周辺の開発の様子、とくにテクノロジー企業が集まりビジネスシティを目指す姿を実際に見て、進化の過程を体感しました。また、7月には神奈川県内で開催された七夕祭りに参加し、地域の魅力を肌で感じることができました。

 

もともと地域行事や鉄道といったインフラに関心があり、その「好き」を深める延長線上でこのテーマにたどり着きました。いわば、趣味から始まった探究活動です。

 

学校では1年生の時はクラス単位、2年生の時はグループで探究活動に取り組んでいましたが、それらは主に調べ学習で終わっていました。しかし今回は個人で実際に現地に足を運ぶことを大事にしています。

 

▶︎TAKANAWA GATEWAY CITY(東京都港区)を訪れる

 

進みたい進路やキャリアが見つかった

 

Q:探究活動/マイプロジェクトを通じて、どんな学びや変化がありましたか

 

最も大きな変化は、行動力がついたことです。これまで学校の探究活動では調べ学習で終わることが多かったのですが、実際に行動することで新しい気づきを得られるようになりました。

 

また、自分の伝えたいことを分かりやすく表現できるようになったと感じています。特にInstagramでの発信を通して、自分の意見を整理し、相手に伝わる形にまとめる力がつきました。

意識しているのは、フィードバックをくれる相手を考えることです。カタリバで出会った同じ地域活性化をテーマにする仲間や、学校で違うテーマに取り組む友人と対話することで、多様な視点を取り入れることができました。

周囲から「すごい」と言われるようになり、それが自信にもつながっています。

 

Q:これからどんなことにチャレンジしていきたいですか

 

大学に入ったら、地域のつながりを広げる活動に取り組みたいと考えています。今は関東圏を中心にしていますが、より広い範囲で行動してみたいです。

現在は地域イベントに「参加する側」ですが、将来的には「運営する側」や「地域を支える側」に回りたいと思っています。

 

また、自分の住む地域の魅力を紹介し合う機会を作りたいです。例えば、横浜市には多様な文化や環境があり、自然と触れ合うこともできます。こうした魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいと考えています。

 

探究活動を通して、進みたい進路も見つかりました。夏休みに「誰もが住みやすい街づくり」を学ぶため、建築や都市空間系の学部に進学することを目指しています。それ以前は進路に迷っていましたが、この探究活動が大きなきっかけとなりました。

 

様々な同世代の挑戦が背中を押してくれた

 

Q:今回カタリバオンライン for Teensに参加した理由を教えてください

 

きっかけは、同級生がTeensのプログラムで企画を立ち上げていたことです。身近な存在が自らアクションを起こしている姿を見て、自分も驚きと刺激を受けました。実際に参加者としてプログラムに関わってみて、「自分も企画を作ってみたい」と思うようになりました。

 

Q:カタリバオンライン for Teensに参加してどうでしたか

 

正直、自分の考えをうまく伝えられるか、個人で一つのものを作り上げられるか不安もありました。ですが、スタッフや一緒に参加した高校生のフォローがあったおかげで、最後までやり遂げることができ、大きな達成感を得ました。

 

特に良かったのは、同じように地域活性化に取り組む高校生たちと出会えたことです。

 

また、さまざまなプログラムに参加することで今後に生かせるスキルを身につけ、社会について知るきっかけにもなりました。多くの方々に支えられ、充実した時間を過ごすことができました。

 

Q:最後に全国の高校生へメッセージをお願いします!

 

カタリバオンライン for Teensに参加したことで、これまでにない新しい出会いがありました。全国の高校生とつながれることは、本当に大きな刺激になります。

ぜひ、自分の興味や関心を深めてみてください。きっと楽しいことや素敵な出会いがあるはずです。

 

まずは一歩踏み出してみましょう。必ず何か得られるものがあるはずです!

 

▼はらだんさんが実施した好奇心のトビラはこちら!▼

高校生企画「発見してみよう!楽しく過ごせるまちづくりの第一歩〜地域の活性化を広めるためには?〜」(25年3月25日実施)